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2025年11月20日(木)

【授業報告】木造建築の部材ができるまでを知ろう

 エンジニア科1年生「木材流通の現場見学」の授業では、現代の木造建築の柱や梁に多く使われる「集成材」ができるまでの流れと今や木造建築の建て方の主流となっているプレカットの工程がどのようにされているのかを学びに行きます。

 今回見学させていただいたのは、県内最新鋭の製材工場で美濃加茂市にあるランバーランドさんと、県内最大の集成材工場である養老町にあるフォレストノートさんです。

 

 まず、ランバーランドさんは、昨年完成したばかりの主に丸太の原木から集成材用の板(ラミナー材)に製材する会社です。集成材は北欧を中心とした輸入材から製造されるイメージがありますが、こちらは、東海・近畿エリアのスギとヒノキからラミナー材を製造しているのが特徴です。


 原木の選別から板に挽いて、乾燥といった一通りの工程をご説明いただき、さすが最新の工場だけあって、製材ラインは丸太の皮むきから画像解析による木取り、キャンター製材機で素早く板材にされていく様子を見ることができました。

 

 続いて、フォレストノートさんは、先ほどのランバーランドさんで製造されたラミナー材も使いながら建築の躯体に使う構造用集成材やその他木製の建材を製造している会社です。加えて、それらを建築現場の施工で使う直前の状態まで仕上げるプレカットの製造ラインもあります。
 こちらも工場を一通り見学させていただいたことで、国産の集成材ができるまでの様子とプレカットで部材が作られていく様子を両方見ることで、現代の木造建築の部材が、丸太からどのように作られているのか、一つの流れで知ることができた貴重な機会になったと思います。

 

 また、両社とも勤務されている本学の卒業生と直接話す機会もあったことが、学生たちの今後の進路につながる良い機会になったと思います。最後に、ランバーランドさん、フォレストノートさん、この度は、見学の受けいただき誠にありがとうございました。

 

(引率者(TA)) クリエーター科木造建築専攻 増岡