「木造建築アカデミー」in韓国
韓国の建築実務者に軸組構法を知っていただくための研修会「木造建築アカデミー(一般社団法人日本木造建築海外推進協会(JTOP)主催)」の講師を御協力させていただきました。日本で木造建築に中心的に携われている、錚々たるメンバーが講師をなされていて、私では力不足?、とも思いながら、岐阜県で実施している韓国の木造建築実務者への技術支援についてお話ししました。
会場は、ソウル市役所からほど近い、Appenzeller/Noble Memorial Museumです。
韓国「木造建築アカデミー」の講師は以下の通りです。
【第1回】
(1)日本の最新の木造建築の現状と動向:青木謙治(東京大学・教授)
(2)地盤調査と基礎設計までの流れ:木佐谷 浩司(岩水開発株式会社 本社建築部 設計課)
(3)木材の特徴を活かした設計手法:黒井 博美(モッコク江舎)
【第2回】
(1)柱・梁を活かした空間設計とソフトウェア:伊藤 啓富(株式会社 i木構・代表取締役)
(2)プレカットの仕組みと手順:藤崎 健介(銘建工業株式会社)
金 スミン(BXカネシン株式会社)
中村 和雄(ポラテック株式会社)
(3)意匠設計と構造計画の手法:小原 勝彦(岐阜県立森林文化アカデミー・教授)
【第3回】
(1)2x4工法と軸組工法の違い:伊豫田 勇吾(カスタマーサービス株式会社)
(2)断熱基準と温熱環境計算:石崎 竜一(合同会社TAKAOスタジオ)
(3)木造軸組の特徴を活かした防耐火設計:安井 昇(桜設計集団一級建築士事務所)
【第4回】
(1)地球環境と木造建築の意義:小泉 治(株式会社日本設計 執行役員フェロー)
(2)建築価格の概要と積算方法:園田 真吾(都築木材株式会社)
(3)他工法と比較した軸組工法の耐久性:木口 実(日本大学 生物資源科学部・教授)
第2回の最後に「意匠設計と構造計画の手法」と題して、お話しをさせていただきました。先ずは、御挨拶。
처음 뵙겠습니다(初めまして。)
저는 KOHARA 라고 합니다(小原と申します。)
私の拙い韓国語から木構造の研修を開始しました。
研修後には、参加者の皆さんから多くの御質問をいただき、私も大変有意義な時間を過ごせました。
その後、カワ建築事務所のチェ・サンミョン 氏のもとへヒアリングに伺い、韓国の木造建築業界に関する情報収集を行いました。
チェ・サンミョン 氏は、カワ建築事務所・代表取締役社長です。晋州市の建築アドバイザーもなされていて、晋州市が建設する建物に関するアドバイスを行ってます。晋州市には多くの木造建築の施設が建設されています。
韓国の木造建築の業界では最も有名な方であり、「韓国の隈研吾氏」と称されているそうです。
教授 小原 勝彦







