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2025年09月03日(水)

いよいよ大工合宿へ!図面作成、製材、部材の搬出を行う(自力建設2025「紡木人」)

お盆も明け、次週に控える大工合宿へ向けて追い込み作業が始まりました。

分担して進めてきた図面作成も残すは最終チェックのみ…と思いきや次々に修正の嵐!より良い図面にするため、妥協せずギリギリまで改善を重ねます。

 

今年度の自力建設「紡木人」は樹状構造が特徴的なデザインです。そのため、柱にとりつく方杖の設計と施工精度が重要なポイントとなります。

(「紡木人」の完成イメージ)

 

設計では6種類の方杖接合部の図面を分担して作成。

墨付け手順を想像して、一本の線、一つの寸法に込めた意味を確かめながら、図面がより伝わる形になるよう手を加えていきました。

 

合宿直前の23日、図面を印刷し製本作業を行いました。60ページを超える厚みは、作業の積み重ねを物語ると同時に、大工合宿への心構えを形にしたような存在感がありました。

(図面の製本作業の様子)

 

また、施工精度を高めるには、材の直角が欠かせません。曲がりや乾燥収縮に悩まされながら、7月から試行錯誤を重ね、ようやく納得の精度にたどり着きました。素材と向き合う奥深さを、改めて感じる工程でした。

(スコヤで直角を測る)

(だんだんプロのような目つきに)

 

部材が出揃えばいよいよ搬出作業です。今年は4m材が60本超え。石原先生のフォークリフト技術にも助けられながらなんとかトラックに積み込みました。

(5m材を積み込む男性陣と見守る棟梁)

 

トラックを見送る瞬間、まるで我が子を送り出すような気持ちに。アカデミーの演習林から生まれた材が、私たちの手で建築になっていく。その過程に、得難い経験の重みを感じました。

 

さて、来週はいよいよ大工合宿です!次のブログをお楽しみに!

 

木造建築専攻1年 畑佐向日葵