2025年07月29日(火)
自力建設2025「紡木人」樹木移植の為の根回しを学ぶ
こんにちは。
先日の学長発表にて涌井学長から頂いたアドバイスを受け、早速7月18日にリョウブの根回しを実施致しました。
庭師で樹木医でもある環境教育Cr2年生のウエポン監修の元、初めて根回しの作業を経験しました。
根回しとは、移植する樹木の根をあらかじめ切断、細根の発根を促し、根鉢(移植の為に掘りとった根と土)の中に細根を多くする事を指します。
つまり樹木が移植後も元気でいるように事前準備をするのです。
ビジネスの場で聞く「根回し」の意味と繋がりみんな合点した表情。
まずは、リョウブ周囲の土を掘ります。
なるべくリョウブの根を切らないように、根の形を見ながら掘り進めました。
リョウブ周囲に生えている雑草の根張りが強く、苦しみましたが、根の形が徐々に浮き彫りになってきました。
ある程度根の形が分かった段階で根鉢のおおまかな大きさと根の切断位置を決め、
切断位置の土を深く掘っていきます。
そして太めの根に目星をつけ環状剥皮という処理を行います。
環状剥皮とは、太い根を切断せずに残し、根の表皮を剥いで養分の吸収経路を断ち、
根鉢側の根の発根を促す事を指します。
今回は5センチほど表皮を剥き、剥いた位置からも発根を促す為、ルートンという植物成長調整剤を塗布しました。また、表皮周りの乾燥防止で水苔を巻きました。
そして最後に掘り終えた根が乾燥しないように麻袋を被せ作業完了です。
みんなで根回しをして、リョウブへの愛着も更に増しました。
ベストの状態で移植ができるように日々の水やり、育成状況の確認を続けていきます。
皆様もぜひ敷地に足を運びリョウブの観察してみてください!
木造建築専攻1年 古池 康彰