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2025年07月09日(水)

【授業報告】木材の紙・パルプについて授業を行いました

木造建築専攻・講師の石原です。

森林文化アカデミーでは、木材の利用法として「建築」と「木工」の視点から授業をしているのですが、木材の総需要の約半数は「パルプ・チップ」用途になります。

 

しかし・・・パルプのこと、紙のこと、木材の化学的なことについては、恥ずかしながら(木材担当の)私の知識も乏しいので、

木材の化学利用のスペシャリストである、王子ホールディングス株式会社・森林資源研究センター長の友田生織さんを招いて授業を行いました。

(受講対象はエンジニア科2年・林産学コースと、クリエーター科2年木造建築専攻の学生になります)

「木材の紙・パルプを中心とした化学利用に関する総説」と題して、

予備知識のない学生にも分かりやすく、木材パルプの(製造方法別の)種類、紙の製造工程について説明してくれました。

化学パルプ(クラフトパルプ)も初めて触る学生がほとんど。

針葉樹パルプと広葉樹パルプの繊維の長さを実感します。

 

授業の話は「どのような方法で紙を製造するのがもっとも環境負荷が小さいのか」という、環境問題の話にも及びました。

学生のみならず、私も広範な知識を得ることができ、大変勉強になった時間でした。

 

ご多忙の折に、本校の授業を引き受けてくださった友田さんにこの場を借りて深謝いたします。

 

講師 石原 亘