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2025年05月30日(金)

【視察報告】東京農業大学・木材工学研究室を視察しました

木造建築専攻の石原です。

過日、研究の打ち合わせのため東京都世田谷区の東京農業大学・木材工学研究室を訪問しました。

(森林文化アカデミー前教員(現、道総研林産試験場)の上田麟太郎氏も同行しました)

メタセコイアが目立つ場所に植えられているのはアカデミーと一緒ですね。

きのこも育てていました。

2019年に竣工した東京農大サイエンスポート(右側)。

4 学部15 学科の87 研究室がこの巨大な建物に集約されています。

サイエンスポート内装には、東京農大多摩演習林産のスギ材が使用されています。

玄関扉には無垢のミャンマーチークが使用されています。

建物内部中央の大階段も、演習林のスギを使用しています。

この階段で使用されているスギ材、圧縮木材となっています。

圧縮加工については岐阜県の工場(飛騨産業㈱)で行ったとのこと。世田谷で岐阜を感じる瞬間に出会うとは・・・。

隣接するアカデミアセンター(2013年竣工)も見学しました。

壁にはマカバ(北海道産)の突板が多用されているほか、

什器類にも木へのこだわりを感じます。

受付カウンターはクリ(岩手県産)が使用されています。

エレベーターの内側はユーカリ(スペイン産)、床はウェンヂ(コンゴ産)が使用われていました。

建物そのものよりも、木材に目がいってしまうのは職業病です。

実験室も見学させていただきました。

この研究室では、切削試験を伝統的におこなっていたとのこと。

珍しい機械にも出会えました。

わが国で木材を研究している機関は大学を含めて決して多くありませんが、そのそれぞれに歴史と個性があることを実感してきました。

ご多忙のところ、ご案内して頂いた同大教授の大林先生、同大非常勤講師の木村先生(㈱JR総研エンジニアリング営業部部長)にこの場を借りて深謝いたします。

講師 石原 亘

(写真(ほとんど) 道総研林産試験場 上田麟太郎氏)