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2026年03月18日(水)

リョウブの移植(自力建設2025「紡木人」)

 こんにちは。今回は紡木人外構計画の一つ、リョウブの移植についてです。25年7月に根回しを行い、約半年間移植に向け発根を促した後、26年2月に移植を実施しました。今回も根回しの際にお世話になった庭師で樹木医でもある環境教育Cr2年生のウエポン監修の元、作業を進めました。まずは、根回しの時に掘った場所を目安に根鉢を作り込んでいきます。今回は直径約1m、深さ40cm程の根鉢になります。交代しながら黙々と掘り進めます。

(根鉢を作る様子)

 

掘りながら根鉢の様子も確認します。根回しをした甲斐があり、根鉢からは沢山の細根を見つけることができました。ただ、残念なことに環状剥皮をした根からは発根が見つかりませんでした。生き物相手なので上手くいかないこともあります。

(根回しをしたとこから発根を発見)

 

続いて、根鉢の形が決まったところで“根巻き”をしていきます。根巻きとは根鉢の根や土を保護するために麻布などで根鉢を包み込み作業をいいます。根鉢を包みながら木槌で根鉢を叩き、麻布の締まりを良くします。そして、麻縄で四つ掛けという方法で根鉢を縛ります。縄をかけ終わった所で根鉢の底をスコップで欠き土と根鉢を分断させ完成です。

(根巻きの様子)

(四つ掛けの様子)

(根鉢の完成)

 

そして次は植栽予定地への運搬です。運搬距離にして約25m、根鉢を含めた木の重量は恐らく300kgぐらいでした。まずは一輪車での運搬ができるように敷地のGLに根鉢を上げます。人力で持ち上げることは難しい為、根鉢を片側に傾け、反対の根鉢底に隙間を作り、そこに土を入れ地盤を上げるという作業を片側ずつ交互に行い、徐々に根鉢の地盤レベルをGLに近づけていきます。

(根鉢を傾ける様子)

GL付近まで上げた後、力を合わせ一輪車に積載します。かなりの重さで根鉢も少し崩れてしまいましたがなんとか載せることができました。

(一輪車積載後の根鉢)

 

後は植栽位置までひたすら人力で押し進めていきます。

(一輪車を押している様子)

 

無事、植栽位置まで運搬が完了しました。そして最後の埋め戻しの作業です。林業専攻の1年生も加わり最終作業を進めます。埋め戻し後のリョウブの立ちをウエポンと何度もチェクし、根鉢を埋め戻し位置に移動させます。埋め戻しの際には“土極め”とい作業を行いました。土極めとは根鉢と埋め戻しの土がしっかりと密着するように突き棒で土を押し固めていく作業になります。ちなみに、根鉢の栄養を考え埋め戻しの土にはバークを2袋加えた土を使用しました。

 

 

(林業専攻の学生と土極め作業)

また、根鉢を作った際に何箇所か枝が折れてしまったので、そこから菌が入らないように殺菌作用のある墨汁を丁寧に塗ります。樹皮を乾燥から保護し、直射日光をできる限り遮る様に“幹巻き”という作業も行いました。

 

 

 

(幹巻きの様子)

(枝が折れた箇所に墨汁を塗っている様子)

 

無事、埋め戻しも終わり移植完了です。移植後の様子を日々確認しながら、水やりも適宜行います。春がとても楽しみです。ぜひ紡木人を訪れた際にはリョウブもご覧ください。

(植栽後のリョウブ)

 

木造建築専攻1年  古池 康彰