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2016年10月17日(月)

ドイツ サマーセミナー報告⑥(9/14)

9/14(Day4) 

「Haus des Waldes 」

 

引き続きCr1年本田が報告します。サマーセミナー4日目となる9/14、午前中はまずHaus des Waldesの概要の説明を教育責任者より受けました。もともと州内の学校から要望されて作られた施設で、年々利用者は増えており直近では40,000人、12人ほどの職員は州の公務員です。かなりの予算が使われていると想像できますが、ドイツでは他の州にもあり、今後フライブルク市にもう一つ設けようとしているそうです。

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説明を受けた後は、外で環境教育プログラムを体験。一つは二人一組になって、一人は鏡を眼前で上に向けて歩き、もう一人はその人を誘導する体験。何か解決策を見つけたい場合に、これにより別の見方を得られると言います。私にとっては樹冠を楽しめる手段でした。もう一つは一人が目隠しをして、もう一人がその人をある木に誘導し視覚以外で認識させ、その後別の場所からその木を当ててもらう体験。これにより時間をゆっくり過ごせる、また視覚以外で木を知る、パートナーとしてお互いを信頼し合う、などの効果があるそうです。

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午後は対話のため、施設内をゆっくり回る時間はありませんでした。こんな施設が日本にもあれば良いなと正直思いますが、かなり州の理解・援助があってこそのものだと思われます。一方で私は希望的観測も持っています。岐阜県でも今度木のおもちゃ博物館ができるぐらい木への関心が集まっているので、そのうちHaus des Waldesのような施設もできるのではないか、という期待です。現に日本ではありませんが、中国から施設についての問い合わせを受けているとのことでした。それまではあれだけ立派な施設を作らなくても、所有者と協力して比較的歩きやすい林床を整備し、民間レベルで環境教育をやれるではないかと思いました。

(文責: Cr1年 本田)