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2019年02月20日(水)

里山SUNDAYS(冬の活動)立春に楽しみを仕込む〜味噌の仕込み、舞茸の菌打ちなど〜

オープンカレッジ「里山SUNDAYS」今年度最後(第10回)の活動を 2月10日(日)揖斐川町の「星降る古民家」で行いました。まだまだ寒い二月ですが、暦の上では立春を過ぎて春の準備があちこちで進んでいます。そんな「仕込み」の季節にふさわしい2つの体験を実施しました。

 

午前中は「味噌仕込み」。揖斐川町の伝統的な豆ミソを地元で作られた大豆と麹菌を使って白味噌を仕込みました。昔から続けられてきた作業ですが細かい手間とコツで味が変わります。

 

今回は地元の味噌作りグループから2人のベテラン女性に指導に来ていただき、当日参加者や見学者を含め17名で賑やかな雰囲気の中、まず下茹でした大豆を踏んでペーストにする作業、次に米麹を入れてよくかき混ぜ、お団子を作って空気抜きをして、最後は小分け容器(1kg)に密封して持ち帰るという流れで行いました。冷暗所で熟成させて10月末頃には食べ頃になるそうです。

 

午後は「舞茸の菌打ち」。ヤマノカゼ舎理事で揖斐川町横蔵でマイタケ栽培をしている森本好彦さんが森林文化アカデミー在学中に津田先生に教えを受けた方法で行いました。

 

前日に煮沸消毒を済ませたコナラ原木に、除菌用に設置した簡易ビニールハウスの中でマイタケ菌を付ける作業でした。作業員の服装も厳重でなにやら実験室みたいですが、マイタケ菌はとても弱いので雑菌に負けないよう育ててやる必要があるのです。これまた皆さんに原木を持ち帰ってもらい、11月頃の収穫期まで静かな楽しみとして育てていきます。

 

これで今年度の里山SUNDAYSは終了しますが、少し休みををいただいた後、来年度も継続する予定です。田舎暮らしに興味ある都会の方、里山の資源を活かした循環型の暮らしに関心ある地元の方も、気軽に集まれるコミュニティを育てていきたいと思います。どうぞお楽しみに!

 

担当:嵯峨創平(森林環境教育専攻/揖斐川町在住)