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2017年10月24日(火)

林木育種・育苗2017第3回

今日のエンジニア科1年生の授業「林木育種・育苗」では,岐阜県白鳥林木育種事業地へ行ってきました。ここではスギやヒノキなどの育種種苗の生産が行われています。採種園や採穂園の木は,丈が低く押さえられ,側枝を発達させることで,効率的に種子や穂を採取できるようになっています。

ヒノキの球果を枝から外している様子。ヒノキは手で引っ張るとポロッととれる

ちょうど球果の採取時期とのことで,採取を体験してきました。球果がぎっしり着いた枝を落としてもらい,そこから手で球果を外します。

少花粉スギのミニチュア採種園

エンジニア科1年の松本君が採取している様子。スギの球果はヒノキほど外れやすくない

こちらはスギのミニチュア採種園です。2 m程度に樹高が押さえられており,脚立や高枝切りが無くても球果にアクセスすることができます。

今回はヒノキの種子を10 kg弱とスギの種子を1.7 kgほど採取しました。球果を乾燥させて種を出すと,生重の約1/10ほど重さの種子がとれます。一部を来年の春に本学の苗畑に播種するためにいただいてきました。

温室でコンテナ苗の育苗について霞さんから説明を受ける様子

最後に,温室で育苗しているコンテナ苗について説明を受けました。育苗期間を短縮すべく,様々な試みが行われているとのことです。

今年も育種事業地を担当している霞さんに指導・解説してもらいました。ありがとうございました。