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2018年06月14日(木)

林木育種・育苗2018第5回

今回の林木育種・育苗の授業では,スギ・ヒノキのコンテナ苗づくりを行いました。

まずは,ココピートと燻炭,肥料を配合した用土に水を加えて良く混ぜて用土を作成します。それを40穴のマルチキャビティ・コンテナに詰め,そこにスギとヒノキの実生を移植していきます。実生は,畑で先月発芽したものを,間引きも兼ねて使っています。スギの品種は大野2号,ヒノキは益田5号で,いずれも少花粉品種になります。

スギ実生をコンテナに移植する様子

根本の土がしっかり締まっているかを確認するのが大事です

竹串で平たい穴をつくり,そこに平たくなっている根をそっと入れて土をかぶせます。最後に,根の周りの土をしっかりと固めるのがコツです。

スギ当年生実生のコンテナ苗

ヒノキ当年生実生のコンテナ苗

完成したら,プラカゴを利用して地上から離した場所に設置して,ホースで散水し,しっかりと給水させて完了となります。

当年生実生で作成した直後,1年経過後,2年以上経過したコンテナ苗

今回当年生実生で作成した苗と,1年が経過した苗,2年以上経過した苗のサイズの違いを見比べてみてください。今回の苗は2年後の春に山出しとなります。コンテナ苗も畑苗も,今作業しているエンジニア科1年生はその頃には卒業してしまっていますが,植栽はまだ見ぬ後輩に託すことになります。林業は受け継ぎ,引き継ぐ産業です。がんばって育てていきましょう。

教員 玉木