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2017年07月22日(土)

持続的な林業事業体の経営を考える

今回の授業のテーマは、

「林業に関わる事業体が持続的に経営していくために必要なことは何か?」

です。

 

林業に関わる事業体には専業林家や素材生産事業体などいろいろなパターンがありますが、

今回は小規模な森林所有者を取りまとめて施業委託をうける事業体を想定しました。

 

今回の授業で大事な重要テーマは以下の2つ

 

1.小規模な森林所有者をいかに取りまとめて林地を集約化するのか。

2.人、機械、お金という経営資源を使って、いかに事業体を経営していくのか。

 

これを学びます。

 

講師として、

鹿児島大学 特任講師 牧野先生

マルカ林業 株式会社 新永先生

に来て頂きました。

 

今回実施したのは、

「リアル林業事業体ビジネスゲーム」

実際に図面を見ながら集約化を行い、事業を行って決算するという会社版人生ゲームです。材価の変動など不確定要素も織り込み済みです。

実際に事業の流れを体験しながら、

集約化や経営の難しさ、うまく回すためのコツを理解します。

 

まずは意思決定タイム!グループに分かれて、

◆ どんな経営方針で事業を行うのか?

◆ 生産システムは?

◆ 目標となる事業規模(面積・素材生産量)は?

◆ 従業員の給料は?

◆ 所有者への還元額は?

…etc

作業システムもリアルな想定!使う機械によって生産性、購入価格、燃料費等が異なります!

 

意思決定の後は、各班に分かれて林地の集約化を行います。

各小班には所有者情報(名前、住所、連絡の可否)、樹種や蓄積等の森林情報があり、

契約の難しさ、営業コスト、原木販売収入、路網の難易度、いろいろなことを考えながら集約化していきます。

航空写真や等高線の図面を見ながら集約化の計画をグループで検討しています。

 

集約化の計画を立てた後は、施業委託契約がとれるかどうか、個別の所有者に営業を行い、

出来上がった集約化の林地はコチラ!

集約化した団地です。ピンクが契約が取れた箇所、黄色が断られた箇所です。契約できた林地内で路網を開設しようと必死な様子が伺えます

 

やはり営業に行っても契約が取れないこともあり、虫食い状態になってしまいました。

集約化の後は、当初に各グループ毎で選択した作業システムで搬出を行い、期末の決算を行いました。

さあ黒字になるのか、赤字になるのか…

 

結果は…

1000万の黒字が出るグループから500万の赤字が出るグループまでいろいろ。

結果を受けて、次期の計画を立て直し、2期目の集約化および施業を行い、また決算するという流れを繰り返しました。

 

最後の振り返りでは、株主総会や総代会のような応酬が!

「なんで決算が赤字になるのか!?」「なぜ計画に材価の変動リスクを織り込まなかったのか!?」

などなど

最後は振り返り。実際に事業体にて集約化業務に携わった牧野講師からリアルな所有者とのやりとりを伺いました。

 

新永講師からは作業システムの選択ポイントから、経営として目標設定を行うことの大事さまで、事業を回す上での考え方をレクチャ頂きました。

 

今回はビジネスゲームを通して経営を理解するという初めての取り組みでしたが、

体感しながら考えるということで、よりリアルな経営に対する実感や今後の林業経営に

必要な視点を得られたのではと思います。

 

牧野講師、新永講師ありがとうございました!


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