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2020年01月30日(木)

【morinos試行プログラム】保育士の卵に向けての森林体験プログラム

森林総合教育センター(愛称:morinos)の試行プログラムとして、今後幼児教育の現場に立つ学生さんをお迎えし、森林体験を1月23日(木)~24日(金)の1泊2日で実施しました。

今回の参加者は、岐阜市にある岐阜聖徳学園大学短期大学部で幼児教育を学ぶ学生5名。全員4月から岐阜県内の保育園・幼稚園・こども園で働くことが決まっています。ゼミの先生とmorinosスタッフも加え、夜の森を過ごしてもらいました。担当したのは、ホールアース自然学校福島校代表のワダキこと、和田祐樹。自身も教育学部出身で、現在も福島の県立高校で現役の先生方とともに「総合的な探究の時間」の授業を担当しています。

最初は互いを知ることからスタートしました。アカデミーに来るまでほとんどプログラム内容を知らされていなかったということで、学生の皆さんはかなり緊張していたようです。でもアイスブレイクとして実施した「大ぼら吹き大会」をきっかけに笑い声が部屋に響き緊張がほぐれたようでした。

ワダキから、2日間のねらいと流れ、そして大切にしたいことが伝えられ、いよいよ本格的なプログラムがスタート。最初は自分自身の棚卸と相手をより深く知ることを目的に「ライフストーリーグラフ」を描きました。自分自身が生まれた時から現在に至るまでの人生をふりかえり、様々なトピックスや自分の感情がイキイキしていたかそうでなかったかを描いていきます。
短い人で20年、長い人で50年弱、それぞれのライフストーリーが1本のグラフで表されました。3人1組で共有すると、「え、そんな過去があったんだ!」と驚きの声があがり、今では笑って済ませられる失敗談や失恋話などで盛り上がりました。

盛り上がっているうちに辺りが暗くなってきました。翌日の朝食は学生さんが自ら火をおこして作ることになっているので、火のおこし方をワダキから伝授してもらいました。子育て同様、最初はミルクから離乳食、そして徐々に普通の食べ物を与えるように、細かい木くずから細い薪、そして徐々に太い薪へ火を大きくしていく様子を実演しました。その後、おこした火で夕食づくり。ここではホイル焼きを作りました。そしてメインはシカ肉を使ったシチュー。柔らかいスネ肉にみんなビックリ!美味しくいただきました。

夕食後はいよいよメインイベント、夜の森散歩の時間。真っ暗な森に入るアナウンスののち、最初はまさかの目隠しをして歩く時間。前の人の方と後ろの人の手だけが頼りです。その次は提灯の明かりを頼りに、さらに森の奥へ。最後は独りで山道を歩くソロウォークをへて先回りしたスタッフと感激の再会をするのでした。たき火を囲んでマシュマロを焼き、スモア(焼いたマシュマロとチョコレートをビスケットで挟んだお菓子)を作って食べ、つかの間の休息。ほっとする時間にみんなご満悦な様子でした。(11-12)

さらにその後、「普段は意識しているかしていないかわからない、自分が呼ばれていると思う方へ行き、森の中で一人で過ごしてみてください」というワダキの声掛けで、シートと寝袋を持ってそれぞれ森の中へ消えていきました。
静寂の時間が流れましたが、見上げた木々の間からは満点の星空が…。
再び集まると、アカデミー1期生が建設した東屋「森の四寸傘」の中でふりかえり。小さなランタンだけの薄闇の中で、それぞれが感じたことを共有しました。
「提灯の灯りを見ていると眩しくて周りが見えなくなった。これって好きな人や物事だけを見ていると周りが見えなくなるのと同じでは。」というコメントには、みんな唸ってしまいました。

翌日は、昨夜歩いた道を通って再び森の四寸傘へ。暗闇で見えなかったものがいろいろ見え、新鮮でした。途中、森の中の生きものの話や草を使った野遊びの紹介があり、楽しい朝の散歩となりました。

散歩の後はのんびり火おこし&朝食でまったり過ごしました。最後に2日間の体験をじっくりふりかえり、それぞれの気づきや学びを共有しました。
「大学のほかに、戻ってきたいと思える場所がひとつ増えました。」
たった2日間の体験でしたが、学生にこんな言葉を言わしめた「森の力」、「場の力」に改めて驚くと共に、この場を一緒に創ってくれた一人一人に感謝して終了となりました。

報告者:ホールアース自然学校・ワダキ(和田祐樹)&ウォーリー(大武圭介)