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2021年10月05日(火)

長良川(ながら)んちぼっくす2021 製作レポート①

2021年10月8日(金)~10日(日)の3日間、長良川てしごと町家CASAにて、森林文化アカデミーの授業の一環として木工専攻の学生4名によるお弁当箱展を開催致します。岐阜県産材を使用し、各々が考え制作したお弁当箱です。展示期間中は作品の販売も行います。皆様のご来場をお待ちしております。

4人の学生が製作したお弁当箱はどんな想いで作られたんでしょうか、それぞれにレポートしてもらいました。

 

ひこうき弁当箱

愛知県から岐阜県南部にかけての地域は、戦前から日本の航空産業を支えてきました。東海地区では、三菱重工業、川崎重工業、SUBARUといった大手企業がボーイング、ボンバルディアや官需機(防衛装備品)などの組み立て受注生産を行っており、関連企業も多く集積しています。日本の航空機関連企業の中で東海3県に本社を置く企業が全国に占める割合は3割を超えていて、この東海地区に航空機関連企業が集積していることを裏付けています。

 

東海地区で製造されたボーイング787の部品がドリームリフター(B747-400LCF)というユニークな形をした大型貨物機で中部国際空港から最終組み立て工場があるアメリカのエバレットへと運ばれています。ボーイング787の部品は世界各地で造られていますが、機体部品のうち約35%を日本で製造しているボーイング787をモチーフに、ゆかりのある岐阜県の地域材ヒノキをくりぬいて、使って楽しい子供用の 「ひこうき弁当箱」を作ってみました。

お弁当箱の内側はルーターマシンという機械を使ってヒノキ材をくりぬいています。ルータービットの回転方向に対して逆目になる部分については、刃物の送り量を少なくして表面の仕上りに気を付けました。

飛行機のデザインはレーザー加工機にて彫刻をしました。左右両側の同じ位置にデザイン彫刻がされるように本体前後の位置決めを実施して加工しました。   

          

翼を接着するために本体の左右から翼を固定する治具を製作しました。主翼と尾翼をあわせて5つの翼を取り付け、やっと飛行機らしい感じになりました。

最後に水分の吸収を防ぐ塗装を施して出来上がりました。

完成した使って楽しい「ひこうき弁当箱」、食べ終わった後も遊べます。

クリエーター科2年 木工専攻 奥山茂