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2019年10月31日(木)

『くらしをつくる森のこけこっ子キャンプ』最終回!

ようやく秋めいてきた中、『くらしをつくる森の“こけこっ子”キャンプ』の3回目(最終回)が10/26(土)-27(日)の1泊2日の日程でアカデミーを会場に行われ、今回も26名全員が参加して無事終了しました。

最終回となる3回目は、くらしの中で大きな要素である、「食」と「住」に焦点を当てて、

①ニワトリの屠畜・解体の体験と料理づくり
②自分たちで考えて行う野宿体験

をメインに行いました。それぞれ子どもたちにとって、強い印象を与えたようです。

最初に1ヶ月半ぶりに再会した仲間と共に、宿題の確認を行いました。今回の宿題は、8月に生まれたヒヨコがどれくらいの大きさになっているか予想した絵を描くことと、鶏肉を使った料理を何でもいいから手伝ってくる、というもの。
ヒヨコの成長予想はそれぞれまちまちでしたが、前回からさらに成長したヒヨコを見て子どもたちは一様に歓声を上げていました。抱きかかえたり、声をかけたり、それぞれがヒヨコとの再会を喜んでいました。

続いて、スタッフのメイから「野宿とは」というミニレクチャーがあり、くじで決めた男女別4~5人の6グループに分かれて早速今夜の寝場所づくりにチャレンジ。「あるものでやってみる」ということで、段ボール、銀マット、寝袋、ブルーシートを基本資材としつつ、それぞれが創意工夫を凝らして一夜限りの野宿に向けた準備を行いました。グループによっては、廃材を加工する、立木を使う、鉄の支柱を使うといった、それぞれのチャレンジが見られました。

完成後、それぞれがどのような「寝場所」を作ったのか、見学ツアーを実施しました。中には飾り紐を持参した子がいたり、アカデミーの「中に入ってはいけません」という立て看板をちゃっかり借用している強者もいて、みんなから笑いを取っていました。

野宿の準備が終了した後は昼食をしっかり食べ、午後からは恒例の「みんなの○○やりたい!」と題して、それぞれがやりたいことをやる時間を過ごしました。さすがに今回は涼しいからいないだろうと思っていたら、やっぱりいました(笑)、「沢遊び」と「ウォータースライダー」。それぞれやってみると、「やっぱり冷たい!」「すごく寒い!」と言いながらも、楽しい時間を過ごしていました。また、モノづくりや森遊び、料理の手伝いの他、寒さをしのぐため火おこしにチャレンジしたグループもありました。

遊び過ぎて夕食を食べるころにはすっかり暗くなってしまいました。でもランタンの灯りを囲んでの最後の夕食、きっと思い出に残ったことでしょう。夕食後、明日のニワトリ屠畜・解体に向けたレクチャーを、キャンプ長のつっち~から行いました。今回のキャンプ最大の山場と言ってもよい時間だけに、普段はふざけている子どもたちも、時折真剣な表情で自分の気持ちと向き合いつつ、明日に向けて手順と役割を確認しました。つっちーからの3つの瞬間「死ぬ」「肉に変わる」「食べる」を丁寧に感じよう、という言葉が印象的でした。

満点の星空の下、早速野宿スタート。やはりなかなか寝付けなかった子どもたちが多かったのですが、日付が変わるころにはさすがに静かになりました。

ところが未明(午前3時頃)に驚きのハプニングが。なんと予想していなかった雨が降り始めたのです。慌ててスタッフが見回り、濡れていそうな部分にブルーシートを張って補強したり、寝ている子どもを移動させたりして、何とか事なきを得ました。

2日目。いよいよニワトリの屠畜・解体を行います。朝の動物のお世話タイムに、この後屠畜・解体するニワトリを小屋から出し、ケージに移します。今回は雄雌それぞれ1羽、計2羽をいただきます。小屋から屠畜・解体場所まで子どもたちで運びましたが、この後行うことを知っているだけに、だんだん表情がこわばってきました。

そしてついに屠畜・解体の時が来ました。自分の気持ちを大事にしてほしい、ということで、見たくない子どもは少し離れたところで背を向けていても良いとしました。中にはスタッフの後ろでじっと様子をうかがう子や、ヒヨコのところに行って卵を見つけた子もいました。自ら止め刺し(絶命させる)の役割を希望した子どもも、これまでにない真剣な表情でニワトリと向き合いました。一人ひとりが、それぞれの気持ちで目の前のニワトリの命と向き合い、解体の作業を行っていきました。

羽をむしり、皮を剥ぐと見慣れた肉の部位が見えてきました。この頃になってくると、子どもたちの気持ちにも少し余裕が生まれてくるのか、笑顔が戻ってきました。そして精肉して余すところなく料理し、みんなそろって大きな声で「いただきます!」を言って、鶏肉料理のフルコースを食べました。最初はみんな無言で、味わって食べていました。比較のため買ってきた市販の鶏肉と食べ比べると、さばいたばかりの肉は弾力があり、味が濃くておいしいとの反応が多かったです。

楽しかったキャンプもいよいよ最後。先ほどのニワトリの屠畜・解体を通して、「命をいただく」のふりかえりを行いました。多くの子どもにとって強い印象を与えたことは間違いなく、でもそれは決してネガティブなことばかりではなく、「いつも誰かがしていること、感謝したい」「食べ物を大切にしようと思った」といった感想も聞かれました。そして最後にこれまでのキャンプ全体をふりかえり、スタッフからもお礼のコメントを言ってキャンプは無事終了しました。

「くらしをつくる森のこけこっ子キャンプ」は3回連続で、同じ子どもたちが参加するという、初めての試みでした。子どもたちはもちろん、スタッフ自身も大きな気づき・学びを得ることができました。子どもたちからは「来月もあるよね」「来年はいつやるの?」といった、嬉しい言葉も聞かれました。
来年のことは分かりませんが、家畜と共に暮らす体験を通して、日常生活の中にある自然の恵みに少しでも気づいてもらうことができたら嬉しいです。そして家族みんなで今回の体験をじっくりふりかえってもらいたいなぁ。

またみんなと会える日を楽しみに待っているよ!

ホールアース自然学校スタッフ一同