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2017年06月10日(土)

木造建築の新しいかたち(その64)木質構造に関する住育の取り組み

実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の構造性能検討ツール演習」を開催しました。この一連の研修は、エクセルにて私小原が作成したツールや、無償で提供されているソフトなどを利用して、木造建築の構造性能の検討をツールやソフトを実際に使って演習する研修となっています。

第2回は『横架材断面算定ツール』について開催しました。

まずは、横架材断面算定手法について概要を学びます。

次に、小原が開発した『横架材断面算定ツール』を利用して、データ処理します。慣れてくると数分でデータ入力からデータ処理まででき、①曲げ応力のチェック、②せん断応力のチェック、③たわみのチェック、などをすることが可能になります。

木造の2階建て以下の住宅では通常の設計業務で横架材の断面算定はしないと思いますが、生活の不具合に直結する横架材の不具合を予防するためにも、岐阜県産材を利用した建物については、すべての建物での横架材断面算定を私は推奨しています。設計者自らが横架材の断面算定をできることによって、より一層安全な木造建築の設計へ繋げてほしいと考えています。

准教授  小原 勝彦