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2017年05月30日(火)

木造建築の新しいかたち(その62)木質構造に関する住育の取り組み

実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」を開催しました。この一連の研修は、前半では講師の方に話題提供をしていただいて、後半では参加者の皆さん含めてこれからの木造建築構造についてディスカッションする、研修となっています。

第1回は、『木質ラーメン構造の開発について』というテーマで、瀧本実 氏(有限会社ライン工業 代表取締役)を講師にお招きしました。

 

今から8年ほど前、瀧本さんは岐阜県産材を利用して木質ラーメン構造を開発していくために実験をしたいと森林文化アカデミーへ訪れました。その時には、木造の「も」の字も御存じない様子でしたが、実験を通じて木造の基本から木質ラーメン構造の応用まで知識を身につけました。

瀧本さんが開発している「囲柱(いちゅう)ラーメン木構造」は現段階では1方向ラーメンとしては実用できる実験データが揃っています。しかし、2方向ラーメンのシステムであるため、2方向ラーメンの実現へ向けて、昨年度日本初の45度方向加力試験なども実施しています。

県内の会社が日本初の試験を実施するまで技術力を高めたことは非常に評価できると考えています。現状では問い合わせが殺到している状況で、16件ほど設計相談があるそうです。

失敗を含めた開発履歴の御紹介と、実設計への問い合わせ殺到ということで、後半のディスカッションも非常に盛り上がりました。

准教授  小原 勝彦


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