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2021年04月26日(月)

自力建設2021「屋根付き自由通路(仮題)」過去最高人数で始動!

今年も自力建設プロジェクトが始まりました!
21年目にして、過去最高人数の11人でスタートです。

自力建設2021スタート

全員建築専攻です。なかなか壮観。

今日は「小規模建築物の計画Ⅰ」という自力建設の設計をする授業。まず今年の自力建設の課題発表がありました。

第21期自力建設の課題は「屋根付き自由通路(仮題)」です!

アカデミーのウッドラボ棟から他の棟に行くためには一度屋根から出る必要があり、冬はウッドデッキが凍って危険があるなど、さまざまな理由から、学内アンケートによって要望された課題です。

発表後は、先輩たちの汗と涙の結晶の自力建設を、辻先生の解説で見て回ります。

 

自力建設ツアー

「桂の湯殿」を改修した「森のいちだんらく」。設計コンセプトや名前の由来を解説していきました。

木材乾燥庫「活木処」に今年の材木がしまってあります。

木材乾燥庫「活木処」に今年の材木がしまってあります。

「みさきのちゃや」この基礎はどういう考え方で、この形状になったでしょうか?当時の設計を振り返ります。

アカデミー本体の「格子壁」。地震に対して粘り強く耐える優れた構造性能を持ち、光と風を通す壁です。

先輩たちの作品のクオリティも確認し、さあ、コンペの始まりです!
11人が6月1日までに自分の案をまとめて発表し、投票によって棟梁が決定します。
どんな案が出てくるのか、毎年、教員もワクワクしています。楽しみです!

 

木造建築教員:松井匠

 

 


第21期 自力建設プロジェクト

屋根付き自由通路(仮題)

テーマ
森林文化アカデミーのセンターゾーンは、小川に沿った段状の地形を生かし、
建物の機能ごとに「センター棟」「メディア棟」「ウッドラボ」の分棟配置となっている。
これらをつなぐ空間は高低差をゆるやかに結ぶスロープや木製デッキが設置され、
通路としての機能にとどまらずグリーンウッドワークの活動や昼食時の交流の場、授業活動の場など多様な役割を担ってきた。

美濃市は、夏季の強い日射と冬季の多雪など厳しい気象条件の地域である。
施設利用に際して、悪天候時の通行に支障が生じたりや屋外活動に制約が発生したり、
デッキ材の劣化によるメンテナンス頻度が高いなど様々な課題が浮上してきた。

「センター棟」と「メディア棟」の間については、第13期の自力建設として
「おうらいの茶の間」が建設されたことにより、状況は改善された。
これに対し、「ウッドラボ」と他の2棟のつながりは、未だ手付かずとなっている。
各棟の関係性を考慮しつつ、天候に左右されない安全な往来、機能的な屋外空間のアクティビティの場としての施設の計画が望まれる。

今年度のテーマは、通行を円滑にし、アクティビティをサポートする「屋根付き自由通路」

計画に当たっては、関係者へのヒアリング、課題の抽出・整理を行い、課題解決とよりよい学校生活ための提案をまとめて欲しい。

必要機能
・通行の安全性の確保
・アクティビティの場のサポート
・グリーンウッドワークやイベントに活用する可動タープの設置(構造以外は別予算を確保)

想定施主
前野 健 講師

想定利用者
学生・教職員

予算
150万円(予定)以内


注意事項
※施設利用者(教職員、学生、外部利用者)管理者(特に事務局総務課、支援センター職員)の意見を十分に聞いた上で計画を行うこと。
※建築基準法等の関連法令を遵守すること。
※専門科目時間外については、「プロジェクト」にて単位を認定。(日報等で時間数を管理)
※作業を行った際は工事日報を付け、保管する。竣工時に取りまとめ報告すること。
※工事期間中の活動に支障がないように調整すること。
※植栽は極力、伐採しないこと。