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2019年10月05日(土)

建物の省エネ設備の設計(専門技術者研修)

専門技術者研修「自立循環型住宅への設計講習」の第四回目を開催しました。
<第一回目の内容はこちら>自立循環型住宅への設計講習
<第二回目の内容はこちら>自然エネルギー活用技術
<第三回目の内容はこちら>建物外皮の熱遮断技術

今回のテーマは、省エネ設備。

1.暖冷房設備
2.換気設備
3.給湯設備
4.照明設備
5.家電機器
6.コージェネレーション

の6つのテーマ

暖冷房設備だけでも、FF暖房機、エアコン、床暖房などさまざまです。

各設備機器の特徴を捉えて、適切に計画することが重要です。特にヒートポンプの技術を活用したエアコンは、使用条件で、様々にエネルギー効率が変わります。

エアコンの効率の考え方だけでも2時間ほども使ってしまった。

各社が出しているエアコンのカタログから、それぞれのメーカーの特徴を出して、大まかにグラフを書くことで、何を優先しているかが見えてきます。

同様に、ヒートポンプ技術を使用した給湯器のエコキュートも、使用条件で効率が大きく変化します。暮らし方に合わせた設備の選定や、カタログの見方など、設備に関する知識もこれからの設計者には必須のスキルになってきました。

 

特に照明に関しては、白熱灯の消費電力のW数が明るさを表していた時代から、蛍光灯、LEDに進化してきた過程で、消費電力と明るさの関係が崩れてきて、設計者も明るさ設計をする時代に入ってきています。

そのためには、ランプ単体の総合効率や、照明機器全体の固有エネルギー消費効率を理解して、それぞれの光の量を適切に計画していく必要があります。光の広がり方、部屋の大きさ、室内の反射率などを考慮して、住まい手に合わせた明るさ感を得られるようにしなければいけません。

ここまで書くと、非常に大変そうな印象ですが、照明の専門家以外の建築実務者でもある程度計画できる設計法「単位光束法」が出てきました。今回は、簡単なモデルを用いて実際に計算して、具体的なカタログから選定する作業をしてみました。

 

今回で全四回の一通りの省エネ設計の王道を押さえました。

計画の一通りの流れを実際に体験してきましたので、あとは実務で活用することで、どんどん使いこなせるようになってきます。受講者のみなさん、頑張りましょう。

 

次回からは、自立循環型住宅の設計ガイドライン 改修版 に入っていきます。床面温度をどうコントロールするかなど、より実際に設計に適した内容に踏み込みます。

准教授 辻 充孝


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