栽培きのこについて学ぶ〜「特用林産物実習(春夏編)&同(秋冬編)」〜
クリエーター科林業専攻と森林環境教育専攻では「特用林産物実習」という実習において、栽培きのこについての実習も行っています。
1年生の秋冬編においてきのこの植菌を行い、2年生の春夏編では菌が回った「ほだ木」の伏せこみときのこの収穫などを行います。
学内での実習ではシイタケ、ムキタケの普通原木栽培(1mくらいの長さの広葉樹丸太にドリルで穴を開け、種菌を接種する方法)以外にも、ヒラタケの短木栽培も行っています。一般的なヒラタケ短木栽培は短く切った原木で種菌をサンドウィッチにするという簡単なやり方ですが、接種後の移動が困難でした。そこで実習では大きな袋に原木を並べてその上に砕いた種菌をふりかける方法で栽培を試みています。この方法は山梨県森林総合研究所がアラゲキクラゲ原木栽培の方法として公開していたものをヒラタケに応用したもので、数年前からアカデミーの実習で実施しています。
2月に植菌をしたのですが、終わった後は袋を軽く縛って室内へ移動し、しばらく培養。6月の実習の際にはカマンベールチーズのように菌が全体を覆うように回っていましたので、袋から取り出して半分土に埋めるように並べました。それから約半年…
先週あたりから2024年、2025年接種の両方からヒラタケの子実体が発生してきました。当初はスエヒロタケなどの雑菌も多く失敗かと思っていましたが、きっちりヒラタケの菌は回っていたようです。気温が下がってから発生する菌株(市販のものではなく野生のものから分離したものです)を用いたので、キノコバエやそれが媒介する病気の発生もなく綺麗な子実体でした。
またこのような簡易にできるきのこの栽培方法と並行して、マイタケの原木栽培も実習で学んでいます。
マイタケは雑菌に弱いため、原木を煮沸殺菌してから植菌を行います。殺菌はドラム缶で煮込むだけなのですが、煮込み時間が5時間以上、沸騰までにかかる時間を含めると殺菌工程だけで7時間以上はかかります。さらにドラム缶から取り出し栽培袋に入れ、一晩冷ましてから植菌と多くの手間と時間がかかります。以前は学内でも行っていたのですが、揖斐川町在住のアカデミーOB森本好彦さんがマイタケ栽培を事業化し始めたので、最近は逆にそこに行かせてもらって見学とちょっとしたお手伝いの形で学ばせてもらっています。
2月の実習では、煮沸、栽培袋つめ、マイタケ種菌の接種を体験させてもらいました。
4ヶ月後、再び揖斐川町を訪れ、菌の回ったほだ木の伏せ込みを体験しました。
そしてさらに4ヶ月後、10月に発生の様子を観察、収穫体験もさせてもらいました。温暖化の影響かマイタケの発生シーズンが年々遅れており、実習日にマイタケの収穫ができないことが続いていましたが、今年は実習日を予め遅く設定することでようやく発生の様子を見ることができました。
お忙しい中、快く実習体験をさせていただいた森本さん、ありがとうございました。
(林業専攻教員 津田)
アカデミーの授業の報告はこのブログなどで行ってきていますが、
この年末年始には「冬の体験授業」というオンラインでのミニ講義を行います。
概要と申込は以下から。
クリエーター科林業専攻での学びの一端をぜひ体験してください!









