刈払機を正しく理解する:Crチェーンソー・刈払機操作入門②
クリエーター科向けの刈払機の安全衛生教育を行いました
前回に引き続き林業専攻の五十嵐さんが報告してくれています
↓ ↓ ↓
チェーンソーの実習に続いて、刈り払い機の操作実習が行われ、クリエーター科の1、2年生15人が参加しました。一部の操作でチェーンソーと似た部分もあり、また、チェーンソーよりも使ったことがあるという学生が多いのが印象的でした
座学と実技が1日ずつ。座学では刈り払い機の種類と特徴、装着や操作方法を学びました。
機械の先端に取り付ける刈刃ですが、鋸刃、笹刈り刃、チップソーなどがあり、4枚歯は初めて見ました。林業、農業、造園作業などで、それぞれ使い分けが必要で、切る対象の硬さや作業場の環境を見ながら刃を選ばないといけないことも分かりました。
下刈りは夏の暑い時期に行うため、熱中症予防も重要で、夏の高温時に作業する際、WBGT値を参考にする方法を学びました。単に気温で見るのではなく、湿度、日射・輻射熱の要素を総合的に評価した指数で、環境省などが全国各所の数値を示しているウェブサイトで美濃市の値を見て、どの時間帯に特に注意が必要かなども考えました。
「簡易リスクアセスメント」という事前に作業の危険因子を洗い出す手法も実践してみました。4グループに分かれ、それぞれ下刈り作業で起きうる現場の状況を描いたイラストを見て、絵からどんな危険があるかを読み取り、話し合い、リスク低減のための方策も考えました。
作業に関しては、エンジン始動時は、刃の周辺に障害物がないかや、刃先に人がいないか、スロットルレバーに物が触れていないかや、作業者に近づくときは呼子を使って知らせることや、チェーンソーの歯が必ず止まってから近づくことなども学びました。
2日目の実技は、腰と膝を使って右から左へ重心を移動させながら操作するという体の使い方を練習をした後で実践しました。個人的には、「思っていたように体が動かない」というのが正直な感想でした。頭ではイメージができていても、実際、スムーズに動けませんでした。チェーンソーより怖くないし、軽そうだから、チェーンソーよりは操作できるんじゃないかという過信がありました。
実際、授業でユタ先生が「『刈り払い機は怖い』という感覚を忘れないでほしい」という助言があり、ハッとしました。正しく怖がり、危険が潜んでいることを意識して使いたいです。そのためにリスクを洗い出す必要性を再認識できました。
刈り払い機はチェーンソーよりも操作が簡単なように感じられることから、安全意識が低くなりがちだそうですが、万が一刃物が体を傷つけるような事故があった場合は命の危険もあり得るため、慎重に扱いたいと感じました。
学んだことを活かして自宅前の成長著しい草たちを早く刈りたいです。
以上、
田んぼの草刈りなど身近なところで刈払機の扱いを見る機会が増える季節ですが、自分の身を守るだけでなく、付近の歩行者や車両等に対しても配慮が出来るように取り扱えるようになってもらいたいと思います。
編集:新津裕(YUTA)