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2025年06月26日(木)

高性能林業機械を使って演習林で実習です!

今年も高性能林業機械を使った実習が始まりました。アカデミーが所有しているスイングヤーダ、グラップル、3tフォワーダに加えて、グラップル付きフォワーダをレンタルして実習です。エンジニア科2年生13名、クリエーター科2年生2名の合計15名での実習です。

 

これだけ人数が多いと、一つの場所で実習すると待ち時間が出てしまうため、複数の事業地をつくって実習を行っています。こちらはスイングヤーダでの皆伐現場です。

こちら先山です。60年近いヒノキ林分を0.2ha程度皆伐していきます。

 

伐採後、スイングヤーダで集材し、グラップルで引き寄せチェンソー造材、フォワーダ積み込みを行います。この実習までに、チェンソーでの受け口、追い口作成、重機練習を行い、伐倒作業、重機作業の基本はマスターしてから、本格的な実習に臨みます。

 

作業の段取り、土場のレイアウトは学生自ら考えています。やってみて、安全や効率に支障があれば改善作業です。

こちらはレンタルしたグラップル付きフォワーダです。これまで練習してきたのは固定式のグラップルなので、揺動式のグラップルの運転には苦戦中です。でもゆっくり慎重にきれいに積み込んでいます。

 

この科目での到達目標は、

・林業機械の安全かつスムーズな操作が出来る。
・簡易架線の索張り(ランニングスカイライン方式等)について理解し、無線の応答から搬器の走行までスムーズに行うことが出来る。
・安全かつ正確な伐倒ができる。
・材価や製材所が求める品質を考慮し、チェーンソーによる適切な造材作業が出来る。

になります。ただ高性能林業機械を動かすだけではなく、伐倒~造材、仕分けに至るまで一連の作業を通して、素材生産に必要な技術を学びます。

伐倒作業後には、切株を見て検証です。どこがうまく行かなったのか、切株が教えてくれます。しっかり作業を振り返りながら、各自のレベルアップを目指していきます。

 

まだまだ実習は続きます。梅雨があけると暑い日が続きますが、熱中症に気を付けながら安全第一で頑張っていきましょう。

林業専攻 杉本