恵那農業高校の山歩き学習会に行ってきました!
教員の津田です。先日、県内の恵那農業高校の野外実習「山歩き学習会」に、森林環境教育専攻の柳沢先生とクリエーター科の学生2名と共に出前授業の講師として行ってきました。
実習を行ったのは恵那市と中津川市の境にある根の上高原です。
恵那農業高校の環境科学科2年の生徒さん29名と3名の先生と共に、2班に分かれて「保古の湖」周辺を植生などを観察しながら歩きました。
歩き始める前に根の上高原と普段学んでいる高校の付近の標高の違いを認識してもらい、それに伴って植生が異なることや、人による利用の歴史、樹木の見分け方などについて簡単に解説しました。
その後、2時間弱、保古の湖周辺の林を散策し、そこに生育している樹木や草本などを観察しながら、それぞれの見分け方や利用方法、生態などについて解説しました。本学での授業でも同じなのですが、植物を観察する際には、色や形だけでなく、匂いや味、手触りなど五感を使って感じてもらうことを大事にしています。今回の実習でも生徒さんたちに、タムシバの葉のすーっとした甘みやスノキの葉の酸っぱさを味わってもらったり、イワガラミの葉を揉んでキュウリのような匂いを嗅いでもらったり、ナツハゼのざらざらした葉を触ってもらったりしました。リンゴの仲間のズミの花がところどころで咲き誇り、湿地周辺ではハルリンドウの花も咲いていました。ホトトギスやセンダイムシクイなど夏鳥のさえずりを聴きながらの心地よい初夏の学習会でした。
高校から同行いただいた先生のうちの一人は本学エンジニア科の卒業生でした!アカデミー卒業後、大学へ編入して森林についてさらに学びを深めたのち、この春から念願の高校の先生になったとのこと。久しぶりの再会でした。本学と同様に若い人たちを森林に送り出す立場となったこと、本当に嬉しい限りです。今後も一層のご活躍を心より願っています。
(林業専攻教員 津田)