【授業報告】エンジニア科1年が金山チップセンターさんと日進木工さんに見学しに行きました
※昨年末に行ったエンジニア科1年生の授業「木材流通の現場見学」での工場見学の様子を、同科の学生(杉浦)に報告してもらいました。
12月18日にエンジニア科1年の授業「木材流通の現場見学」にて、岐阜県内の工場、金山チップセンターさんと日進木工さんに見学しに行きました。
金山チップセンターさんの見学では、社長の河尻和憲さんに工場内を案内してもらいました。金山チップセンターさんではバイオマス発電の燃料用チップ、公園やドッグランなどに敷説するチップ、酒造や燻製など様々なものに使用されているチップを製造しています。

生徒たちに工場の説明をしてくださっている代表の河尻和憲さん
実際にチップの製造ラインの一部を見学させてもらいました。原料となる丸太の皮剥きをし、刃物がついた裁断機で丸太を刻みます。次にふるいにかけて粗さをそろえチップを製造します。この裁断とふるいの工程を繰り返し、天然乾燥を経て出荷されます。

裁断機まで丸太を運ぶ様子

乾燥中チップの山にのぼる生徒たち
チップの原料となる木材の大半は針葉樹ですが、中には、わずかですが広葉樹も含まれています。これら広葉樹は針葉樹の伐採や工事などに出てくる障害木として切られ出荷されたものです。チップにすることで新たな活用方法が出てくることが知れたとても貴重な見学でした。
二つめの見学場所である日進木工さんでは、樽つくりについてお話を聞きに行きました。樽つくりをしている会社はとても珍しく数えるほどしかないそうです。同社では2022年にバレル事業部を立ち上げ主に国産ナラ材を使用した樽つくりに参入したそうです。

同社の北山社長にバレル事業の経緯など沢山のことをレクチャーしてもらっている生徒達
実際に樽の製造工程を見学させていただきました。同社は家具の製造をおこなっており、家具への技術が樽にも使われています。それは、飛騨家具の伝統である『曲げ木』の技術です。
曲げ木とは木材を高温の蒸気で蒸して柔らかくし、型枠でプレスして曲げる木工技法で、木材を断ち切らず、強靭で軽量かつ美しい曲線を持つ木材を得ることができます。曲げ木の技術はもちろんのこと、寸法精度へのこだわりが強く、樽の作製方法については海外の樽を購入し、徹底的に研究したそうです。まさに、『家具メーカーの樽』といったところです。

曲げ木の技術が使われた樽の材料
他にも樽の中身をチャーリングにする貴重なところを見学できました。チャーリングは、樽の内側を直火で焦がしバニラやアーモンドなどの香りを生成し木香を抑えることです。チャーリングの程度は4段階に分かれていて、オーダー先の要望に合わせて行っているそうです。チャーリングの迫力に生徒たちも大興奮の様子でした。

チャーリングの迫力に大興奮のエンジニア科1年生
今回の見学は、金山チップセンターさんではチップを作る過程や使用例などを知り、日進木工さんでは樽製作の工夫や家具の歴史、曲げ木の技術などを学びました。今回の見学は新しい木材の活用方法を知れて、木材に対するイメージがグッと変わり、視野が広くなるような見学でした。
それぞれの会社の工夫を見て、聞いて、触れることで、より鮮明に理解できるようなとても貴重な機会を作ってくださった先生方や会社の方々に感謝しています。
エンジニア科1年 杉浦晄河