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2026年02月06日(金)

森と木を知る:Cr林業・製材体験実習

クリエーター科共通科目「林業・製材体験実習」を行いました

この科目は1年生にとって共通科目で設定しており、それぞれの専攻の視点から樹がどのように育ち・どのような過程を経て我々の暮らしの中で使われる木材に変化していくのかを体験してもらう実習です。

 

春には苗木の植林を行いました

林業のスタートは樹を伐る事ではなく、苗木を植える事?いやいや、その前に苗木を育てるところから始まっています。エンジニア科の学生たちが中森先生指導の下1年間かけて育ててくれた苗木を収穫し、演習林で植林の体験を行いました。

 

そして、冬には伐採を行いました

まずは『観察』この樹をよく見てどんな情報が得られるのか?

・太さ・形状・長さ・枝ぶり・根の張り方・重心の位置・隣接する樹木の形状

様々な予測を立てながら、複数の選択肢の中から今回の我々のスペック(人数・道具・コンディション)から最善の策を考えて作業を開始しました。

今回はあえて動力機械を使いません。手道具を使う事で、じっくり観察し、身の丈に合ったスピードで作業を行います。倒すのに用意した道具はノコギリ・手斧・クサビ・ロープ・滑車・フェリングレバーだけです。手道具を使う事で『伐る感触』『樹の繊維が切れる音』『切り屑から漂う匂い』に気づきます。味覚以外の五感で変化に気づくことが出来る為、林業に於いて場面に応じて手道具を使う事はリスク対策にも大いに役立ちます。

皆の協力で無事に胸高直径20cmを超えるヒノキを2本収穫することが出来ました。

運搬も重機や動力機械は使いません。重さを実際に感じることで、力ではなく『工夫』で木材の運搬を担っていた先人たちの凄さに気づかされます。

 

翌日にはみんなで伐った樹を製材しました。

製材の加工前に石原先生の解説でアテ材や枝打ちの履歴などを読み取りました。そして、この日も『観察』をし、どのように製材するか考えました。次年度の自力建築で使用する材の確保を目指し、柱材をメインで採ることに決めました。他にもグリーンウッドワークで使いたいという要望や床柱にしてみたいという声もあり、思い思いに必要案部材に加工していきました。製材機の稼働と同時に、製材も大鋸やクサビを使った加工体験も実施しましたが、建築専攻の学生が大いにはまっていました。伐木同様に手道具を使う事で、製材機の無かった時代の建築物や加工がどのように作られてきたのか興味を持ってもらえたのではないかと思います。

今回加工した材は次年度の自力建設で使われることになりそうです。どのように使われるのか非常に楽しみです。

報告:新津裕(YUTA)