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2019年04月17日(水)

「林業機械学習棟」竣工式が行われました

「林業機械学習棟」の竣工式が行われました。

この建物は高性能林業機械を格納し、その技術を学ぶための学習施設です。
高性能林業機械は非常に便利で頼もしいものですが、操作技術、作業システム、機械メンテナンスのスキルが伴わない場合に機械をフル活用できていない林業事業体があることも否めません。

そこで森林文化アカデミーでは学生の教育と林業技術者の研修を行うために、この「林業機械学習棟」を建設しました。そして、これまでにあるタワーヤーダに加え、フォワーダ、グラップル、スイングヤーダを新たに導入しています。施設建設と機械購入には「平成30年度生産性革命に資する地方創生拠点整備交付金」を活用しています。

竣工式には学長、岐阜県林政部長、岐阜県森林公社理事長をはじめ、設計・施工・機械導入関係者、林政課長、森林研究所長、中濃農林事務所、森のジョブステーションぎふからもお運びいただき、50人近くの盛大な式典となりました。式典後は、設計監修を担当したアカデミー木造建築教員の松井匠講師が建物の解説を行いました。

竣工おめでとうございます!

看板を持って記念撮影。

「林業機械学習棟」は英語表記で「Forest Machine Education Building」としました

平屋200㎡のシンプルな架構の建物です。

スイングヤーダ、グラップル、フォワーダを新規導入しました

西面からの外観。面格子でアカデミーの既存建物と調和させました

デッキはメンテナンスしやすいようにスノコにして置いています

デッキから学習室を通して車庫まで見える設計になっています

学習室は岐阜県の技術である「杉圧密フローリング」と天井に「Aパネル(CLT)」を採用しています

東側の建具はホワイトボードになっています。デッキに向けて研修も可能です

学習室から、車庫に格納された高性能林業機械が見え、デッキとのつながりを大切にしました

10mの大スパンは「柱いらずハリーさん」木造平行弦トラスによって実現しました

真壁で漆喰仕上げ(不燃材)の車庫です。ローラーで紙に塗る漆喰なので、汚したときの塗り直しが楽。

天気のいい日はここでお弁当を食べてもいいですね。縁側のような場所です

 

木造建築教員:松井匠