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2018年08月10日(金)

教員お気に入りのアイテム2:「小物入れ」新津 裕

森林環境教育の新津が紹介するのは、どこにでもある透明な「小物入れ」です

多様なタイプの小物入れが出回っています

教員お気に入りアイテム2:「小物入れ」

アイテムのデータ

素材    :プラスチック(ガラスはNG)

特徴    :蓋付きで透明

販売先   :ホームセンター、100円ショップ

紹介する教員:新津裕

 

ホームセンターや100円ショップなどで手に入れられるこの小物入れ

色んな用途がありますが、私は森を散策する時によく持ち歩きます。

 

森の中はそこに居るだけでも気持ち良い空間ですが、ふと足元をみてみると

色々な自然の落としものがあります。木の実や抜け殻など、その土地・その季節にしか出会えないワクワクするものがたくさんです。

真新しいセミの抜け殻

松ぼっくりの食べ跡?

小一時間ほど近場の森を歩いて、こんな自然の落とし物をひろいました。

 

・幼い栗・アブラゼミの抜け殻・アカマツの松ぼっくり・松ぼっくりの破片・ヤマボウシの実・松ぼっくりの芯

ひろった後に改めて見てみると、今の時期だから見えてくることもあります。落ちてしまいましたが、クリは少しずつ秋に向けて大きくなってきているようですし、ヤマボウシの実も少しずつ熟してきています。よく見ると松ぼっくりの破片は、先端がまだ緑色をしています。熟しきっていない緑色の状態の松ぼっくりを誰かが食べたのでしょうか。

森に入った時期や、その時に関心を持っているものによって中に入れるものが変化します

 

アカデミー学生時代に採集した木の実たち

これはアカデミーの学生時代、実習の最中にひろったモノを収納したケースです。当時はドングリの帽子が笛になると知って、沢山ひろっていたようですね。それと、木の実に残った食痕からそこにいる生き物を特定するのが楽しかったことを覚えています。

 

と、その当時の思い出としてアルバムの様にもつかうことがありますが

 

森を歩き、収集をすることで、その場所の植物と動物の今を知ることができます。自然は常に変化しているので、フィールドを定期的に繰り返し何度も見ることは非常に大切なことです。逆に変化が少ない場合は、高い確率でそこに行けば何か生き物の痕跡が残っているかもしれません。これによって、自然体験のプログラムを実施する際には、リアルな自然の状況を参加者に伝えることもできるのです。

体験中にクルミが落ちていれば、その森にいる生き物の話しに展開することもありますし、逆に参加者が体験中にひろったものをケースに入れて、みんなと共有する場合もあります。

クルミと特徴的な食痕

生き物の観察会でも使うことがあります

正露丸や黒コショウに似ているが

夢中になって探索する参加者

土の上に落ちていると全く気付きませんが、じつはこれはムササビのフン。観察会ではムササビが動き出す前の時間に「これと同じものを見つけられたら、その木の近くにいる証拠かも」と声をかけると大人も子どもも夢中になって探します。

虫かごや、タッパー、拡大鏡の付いたケースなど様々なケースがありますが

私の場合、小物入れの厚み(高さ)は40mm程度が一番扱いやすいサイズ感です。

しかし、抜け殻や繭など昆虫に関するものや、動物のフンなどは非常に繊細なので、他のものと一緒にいれてしまうと破損してしまいます。そんな時はフィルムケースや画鋲のケースなど小さないタイプを持っていると重宝します。

ただ拾うだけでなく、整理し改めて見直すことで、動植物やそれに関わる環境に気づくキッカケになります。特に、何でも気になるモノをひろってはポケットに突っ込んで持ち帰る人(幼少期の私がそうでした)は、小物入れを持って外に遊びに行ってみてください。それを持っているだけで普段とは違う目線で森や自然に触れられ、新しいことに気づくことができるかもしれません。そして何より、ひろったモノをポケットにしまい込んだまま洗濯機に入れてしまうという事態が防げるかも(洗濯する人にとっては切実だと思います。笑)

 

新津 裕
・森林空間の利活用
・森林環境教育
・森林施業と安全管理
研究テーマ ・森林空間と暮らしの繋がり
・様々な人を巻き込んだ森林活用と整備の可能性
・森林空間での活動における安全管理

 

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