「Natural Forestry」という発想 〜 ベルリン「自然&森のようちえん国際会議」いってきました 報告 〜パート4(おまけ)〜
2025年11月15日〜17日の3日間、ドイツのベルリンで開催された
「自然&森のようちえん国際会議(Internationaler Kongress der Natur-und
Wald Kindergarten)に参加してきました。その報告「パート4(おまけ編)」です。
出国前に偶然目にした「Natural Forest Management」というタイトルのウェブ記事
のことが忘れられず、滞在中に急遽数時間だけ時間が空いたので、ベルリンの森林局に
アポ無しで(ゴメンナサイ)お邪魔して、森林官から直接お話を伺う機会に恵まれました。
市の面積の5分の1(29,000ヘクタール)という 広大な面積を管理しているベルリン
の森林局では、機械化された林業と並行して、昔ながらの馬搬による林業も展開しています。
なんと森林局として馬搬用の馬を3ペア(6頭)保有している上に、地域の民間の馬搬業者
と連携しながら管轄のエリアを持続可能なカタチを意識しながら管理しているそうです。
馬は、伐採時の搬出だけでなく、機械では入りにくいエリアに苗木を植える際の
地起こしをする際にも役に立つそうです。
馬糞は堆肥になるし、教育的にも、セラピー的にも効果の高い馬を活用しながら、
化石燃料に頼らない林業を展開する「Natural Forestry」はこれからのキーワードに
なるかもしれません。馬だけでなく様々な要素を掛け合わせることで、日本での本格的
な展開もできるのではないかとやや興奮気味に帰路につきました。
突然の訪問にも関わらず対応してくださったDirkさん、ありがとうございました。
なんちゃってせんせい 萩原・ナバ・裕作
*今回は、フォレスターへのインタビューしかできなかったので、ここにある馬搬の
写真は、ベルリンではなく2022年の森林環境教育視察ツアーの際に撮影したものです。



