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2025年11月27日(木)

ベルリン「自然&森のようちえん国際会議」に行ってきました! 〜パート3〜

2025年11月15日〜17日の3日間、ドイツのベルリンで開催された
「自然&森のようちえん国際会議(Internationaler Kongress der Natur-und
Wald Kindergarten)に参加してきました。その報告「パート3」です。
パート1 https://www.forest.ac.jp/academy-archives/environment_1125/
パート2 https://www.forest.ac.jp/academy-archives/environment_1126/

パート3では、パート2に引き続き、今回の滞在で改めて感じたこと、
これからアカデミーやmorinos、あるいは岐阜県でぜひとも真似して
いきたいな〜と思ったことをご紹介します。

<公立校の「森の時間」>


大会3日目、現地の公立小学校が「ほぼ毎日」午後外や森に出て授業をやっている
というのでみんなで見に行きました。教室に入ってびっくり!いわゆる教室のような
机と椅子が並んだ空間などなく、まるでラウンジのような感じに机や椅子が並べられ、
教室の片隅にはは気分転換のためのソファーやビーンバッグがありました。

さらに部屋のど真ん中が2段ベッドになっていて誰もがいつでもくつろげるような空間に
なっていました。そこはまるでおしゃれな雑貨屋さんのよう。

天井からは枝が吊り下げられ、窓際にはたくさんのアートワーク。。。『教室』のイメージ
がガラッと変わりました。

ふと見ると、セラピードッグも一緒にお勉強。室内にもいるしもちろん森にもでかけます。
当番の子どもたちが自身を持ってセラピードッグを森へと案内してました。

午後は外の教室でオリエンテーションをしたあとは、カートを持って近くの森まで出発!
近くの森で2時間ぐらい過ごしながら、土壌生物(理科)についてリアルな葉っぱや土、
出てきた土壌生物に触れながら、まさに「体験的」に学んでいました。

この学校、この地域の「実験校」で、1〜3年生、4年生〜6年生の2グループに
分かれて縦割り混合クラスで勉強しています。

森の中だとなぜか自然な感じで異なる学年の子供達が互いに助け合いながら学ぶ
姿が見られました。これもまた「森のチカラ」なのかもしれません。

 

<幼児からティーンまでが集い重なり合う空間>
帰国日、フライトまで時間があったのでもう一箇所だけ冒険遊び場を見に行くことに
しました。これが大当たり!実は前日行ったWASLALAという遊び場のスタッフが絶対
見に行ったほうがいいよ!ってオススメしてくれた所です。

メンテナンス休暇中中にもかかわらず特別に開けてもらって見せてもらえました。
学校に囲まれたエリアの一角にあるこの遊び場には、家畜もパーマカルチャーガーデン
も廃材建築遊び場もみんなあってなんとも素敵な雰囲気が漂ってました。

そして帰り際に気づいたのですが、隣りにある建物はユースセンター。つまりティーン
エイジャーのためのたまり場で、15時から21時まで開館しているそうです。
幼児期からティーンまでが重なり合いながら快適に過ごせる居場所がここにはありました。

ベルリンにはこうしたセンターが市内に点在(4〜5箇所あるとか)しているそうです。
未来の市民となる子どもたちを市としてどう育てていくか、ベルリン市の本気度が伺えました。

 

なんちゃってせんせい 萩原・ナバ・裕作