「キャンプカウンセラー実習」 〜 デジタルデトックスと頼られるヨロコビ 〜
恒例となった、夏のもりもりキャンプを舞台に「キャンプカウンセラー実習」が
4回141人の子どもたちを迎えて今年も実施されました。
(もりもりキャンプの様子については、morinosHPの活動報告ブログを御覧ください)
参加者の小学生、アカデミーの学生、卒業生、キッチンのボランティアなどなど
子どもから大人まで(1桁代から10,20,30,40,50,60代まで)大勢が同じ場所に集い、
まるで小さな村の大きな家族ような状況で2泊3日を過ごしながら、こどもたちの
「やってみたい!」をとことん応援するキャンプです。
学生たちは、戸惑いながらも、今目の前で起きていることに懸命に対応しながら、
子どもたちの気持ちに寄り添い、挑戦し、一緒になって一喜一憂していました。
そうしていくうちに大人も子どもも互いに育ちあう非常に良い空間になりました。
今年の新たな試みとして、去年まで1回に50名近くいた子どもたち&30名以上いた
学生スタッフを分散させて、よりじっくりとお互いが向き合えるように、子ども30名
程度、学生スタッフ15名程度のサイズのキャンプを倍の4回実施することにしました。
またもう一つの試みとして、3日間学生たちが肌身離さずに毎日使っている
スマホを預かり「72時間デジタルデトックス」をすることで「今ココ」で起きて
いる素晴らしい世界に気づいてもらおうというものでした。
その結果はというと、キャンプ終了後に学生たちと自由なふりかえりをした際、
偶然にも毎回同じ2つのキーワードを聴くことができました。
1つ目が、「1日めは辛かったけど、スマホがないことで、今ここで起きてることや、
子どもたちの気持ちにじっくりと向き合うことができた」ということ。
キャンプのサイズを小さくしたこともあるかもしれませんが、スマホがないことで
感覚や気持ちが敏感になったのではないかと思います。月1回位こういう機会がある
のも良いかもしれないですね。
2つ目が、「子どもたちに頼ってもらえたことが本当に嬉しかったし、自分の存在を
認めてもらえた感じがした」ということでした。普段ヴァーチャルで便利な世界で
生きれば生きるほど「頼る頼られる」の深い関係から疎遠になっている学生にとって、
120%体も心も預けてくる子どもたちと過ごす3日間は自己肯定感を高める上でも非常に
良い機会になったのではないでしょうか。
子どもも大人も共に成長せしあえるもりもりキャンプでの実習は、おかげさまで昨年に
引き続きなかなか濃い学びを得ることのできた実習となったようです。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作