暮らしから学ぶ〜森林環境教育専攻の集中合宿
<2025.5.13-16> 「パーマカルチャーの現場から学ぶ」「里山キャンパスプロジェクト実習」「森林環境教育専攻ゼミ」が集中したこの期間、せっかくなので4日間の総合授業を実施しました。
学内での宿泊実習も兼ねるという、盛りだくさんのプログラム。長い人は、3泊4日での集中合宿です。宿泊すると、せっかくなので朝も自然観察をしようと、早朝プログラムもありました。
ふりかえると、4日間の内容はこんな感じ。
◯1日目(5/13)
チェックイン
ナバさんの「パーマカルチャー講義」
パーゴラづくり
レイズドベットづくり
施設の使い方を知る(コテージ)
直火での夕食づくり
野外宿泊の実践(テント張り、寝袋で寝る)
◯2日目(5/13)
早朝、柳沢先生の「野草観察」
直火で、朝食・昼食・夕食づくり
2年生による自然体験プログラム実践
パーゴラづくり、レイズドベットの続き
ドラム缶風呂
◯3日目(5/14)
早朝、柳沢先生の「野草観察」タケノコ掘り
直火で、朝食・昼食・夕食づくり
パーゴラ、 レイズドベット完成
ドラム缶風呂
◯4日目(5/15)
片付けと撤収、施設の整備
美濃市にある「善光寺」に移動して、プロのパーマカルチャーデザイナーの仕事を見学。
「竹を割く」や排水溝づくりなど、実践的な体験をさせてもらいました。
そして、夕方には全体のふりかえりをして、4日間の濃厚な授業が終了しました。
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森林文化アカデミーの森林環境教育専攻では、「里山キャンパス」など、新しい教育のありかたをつくろうとしています。
今回の、合宿型の「暮らしから学ぶ」という新しい学び方を、学生のみなさんはどう受け止めたのでしょうか?
後日、4日間をじっくりふりかえって、1年生からは次のような感想が出ていました。
・「パーマカルチャー」のような概念が、実際の共同生活と環境整備の体験を通して「暮らしを作ること」として具体的に理解できた。
・電動工具の使用や野菜づくりといった初体験も、実践の中で安全かつ効果的な方法を習得する機会となった。
・何をするかわからなかったが、2年生の丁寧な指導で徐々にやれることが分かってきた。周囲の動きを観察できるようになった。
・共同生活という非日常的な環境で、自身のキャパシティや強み、弱みを認識する機会となった。
2年生からは、
・2年生になって、教える側になった。
・昨年、1年活動していたから、自分がやれること、やるべきことが分かり、自然と体が動いた。
・座学で得た知識と、現場での活動が一体となる「ボーダレスでシームレスな学び」が、この合宿で体感できた。
・・・など、昨年から始まった「里山キャンパスプロジェクト」の学びのスタイルが、徐々にカタチになっていっていることが実感できました。なにより、学生同士が互いに教え、学び合う姿が多く見られ、新しいスタイルの大きな可能性を感じる機会となったのでした。
「共創」と「共育」 ーー これから1年、教員も学生もいっしょになって、”新しい学びの場づくり”を実践していきましょう!4日間、お疲れ様でした!
ちなみに、3日目の夕食には、エンジニア科、クリエーター科の学生も参加して、アカデミーならではの学びを実感していたようでした。「里山キャンパス」で、専攻・学年を超えてみんなつながるといいな、と思います。
<森林環境教育専攻 小林(こばけん)>