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2024年03月01日(金)

森のようちえん&プレーパーク実習1&2「現地交流研修会」

先日「森のようちえん&プレーパーク実習」の授業で「現地交流研修」を体験してきた時の様子を、1年生のキョーちゃんこと野田恭子さんが報告してくれたので紹介しますね。

なんちゃって先生 萩原ナバ裕作

<ここからきょーちゃんの報告>

県内各地の保育園・幼稚園、もりのようちえん、市役所職員、そして保育士養成大学の生徒や教授等のスタッフが集まり、それぞれのフィールドにお邪魔して森で子供と遊ぶ実践をしながら、スキルアップ・交流を図る現場交流研修会。

今回は山県市のみやま保育園が活動している森で開催され、森林環境教育専攻の学生も参加しました。

この森は、みやま保育園から歩いて3分ほどのところにあり、所有者の神社から使用許可をもらって今年度から活用がはじまったばかり。

森の健康に配慮しつつ、必要な場合は枯れた木を伐採するなどして、安全に活動できるように森を整備します。この日は、子どもたちがよじ登って土が露出し、土壌が流れたり崩れたりしそうな急斜面に、現場にある材料を使って土留めを設置しました。

 

園児も元気よくやってきて、一緒に遊びました。急斜面にロープをかけて登ったり、森を探検してタヌキのため糞や木の実を見つけたり、つるでターザンごっこをしたり、焚火をしたり。

 

「この急斜面を登るにはどのルートを通ったらいいのか?」「どこにつかまったらいいのか?」と考え、実際に体を使ってやってみて、うまくいかなかったら別の方法を試す。風が吹けば焚火の炎がゆらいだり、煙の方向が変わったり、そんななかでうまくキノコを焼くにはどうしたらいいのか。

答えが予測しやすい人工空間とちがって、変化に富んだ自然の中にいると、答えはひとつとは限らないことを実感します。変化に対処するなかで、自発的な工夫や失敗を恐れずチャレンジする姿勢も自然と養われていきます。子どもたちを見ていて、森が子どもの育ちにとってとても有益であることを深く実感しました。

子どもには、「遊び」「仕事」「学び」の境目はありません。焚火のまわりに座る場所を作るために、子どもたちが協力してロープで丸太を運ぶなど、遊びながら、学びながら、子どもたちも森の整備に参加しました。運んだ丸太にクレヨンで絵を描いて、素敵なベンチができあがりました。

保育士さんたちも、竹にロープや蔓をかけたジャングルジムづくりに挑戦したり、森から焚火の薪を集めてきてノコギリで切ったり、フィールドの安全性を観察したり、人によっては普段はあまりやったことのない実践の中でスキルを磨きながら、子どもたちがどのように自然の中で遊びを発見していくかを観察しました。

最後の振り返りでは、「安全でコントロールされた人工空間に慣れていると、森での遊びは保育者として少しドキドキするけれど、子どもが森の中での遊びを通じて挑戦したり、発見したり、協力しあっている姿を見て、その効果を実感した」という声や、「安全に活動するための危険予知や整備などのスキルをもっと上げていきたい」などの声がありました。

お昼は焚火を囲みながら、普段から日常的に野外で活動している園・都市部にある園など、いろいろな園から来たスタッフ同士の交流・意見交換もでき、とても充実した1日となりました。

「自然空間が子どもの育ちにとって役立つ」ということは、言葉ではよく言われることですが、実際に現場に入って子どもの様子を観察することで、本当にそうだなぁと深く実感することができました。

また、「斜面の多い日本の森は、森のようちえんとして活用するのに不利なのではないか?」というイメージを持っていましたが、子どもにとっては、ジャングルジムより変化に富んだ格好の遊びの素材になるし、多くの学びを提供してくれるものだということに気づけたのも、大きな収穫でした。

みやま保育園のみなさん、参加者のみなさん、どうもありがとうございました!

「きょーちゃん」こと野田恭子(クリエーター科森林環境教育専攻1年)