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2021年07月27日(火)

住まいの診断レポート(木造建築病理学)

先月、木造建築病理学実習で詳細調査を行った恵那市Aさん宅の「住まいの診断レポート」をまとめ上げました。

実に159ページ(診断レポート67ページ、根拠となる資料92ページ)の大ボリュームです。

木造建築病理学の特徴でもある定量的な各種性能の診断を行いました。

1.劣化対策(耐久性)
2.耐震性能
3.断熱性能
4.省エネルギー性能
5.バリアフリー性能
6.火災時の安全性

の6つについてそれぞれ診断していきます。

6つのバランスを見るレーダーチャート(下図の左上)で確認すると建物性能が一目でわかります。100点以上で概ね長期優良住宅の性能イメージです。

                                                                                      

予測されたことですが、築90年を超える建物のため、一つの目標となる長期優良住宅の基準と照らし合わせると、かなり厳しい結果となっています。
ですが、どの程度の性能が確保できているかわかれば対策を考えることができます。

例えば、屋根や外壁のサビ等の劣化が出ている箇所が目につき、住まい手の方も気にされていますが、外壁をはがして修繕する際に少しでも耐震補強や断熱補強を入れることで、劇的に性能が変わってきます。これを意識できるかどうかで効率的な改修が可能になります。

さて、このボリュームたっぷりの「住まいの診断レポート」を学生から住まい手の方に説明しました。

 

67ページを60分程度で、わかりやすく(これがなかなか難しい)説明していきます。
丁寧な話し方や時間配分等を確認するため、アカデミーで何度かリハーサルを行っていきました。

その成果もあり、多少の緊張感を含みながら適切に住まいの説明ができています。

住まい手も自分の建物だけに真剣です。

いくつかの質問にも答えつつ、診断レポート内容の理解を深めます。

今回は、住まい手の協力があり実建物を事例にすることができ、まさに現地現物の学びとなりました。

准教授 辻充孝

 


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