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2020年11月26日(木)

フィンランドとWEBミーティング(アアルト模型製作ワークショップ1)

今月から毎週、フィンランドとつないでWEBミーティング。
これは、日本福祉大の坂口先生の計らいで、アアルト模型製作プロジェクトにアカデミーも参加しての合同打ち合わせです。
初回は、フィンランド教育省で建築史がご専門のSirkkaliisa(シルッカリーサ)さんと、写真家で模型家でもあるJari(ヤリ)さんにアアルトのレクチャーをしていただきました。
その後のミーティングも含めて3時間。学生も3名参加して刺激を受けたと思います。
私もアアルトは昔から大好きな建築家。
建築的な造形や素材の扱いも魅力ですが、外部の自然とのつながりが素晴らしい。
今回のレクチャーでも、そこはしっかり押さえられて、特に産業化住宅においても方位に合わせて計画するためにダイヤグラム(私は今回初めて見ました)で検討するなど、周辺環境との調和に対する考え方が徹底してます。
他にも・・・(書ききれない)
2回目のWEBミーティングは、より具体的にどのように製作していくかを詰めていきます。
今回からアアルト財団のTimo Riekko(ティモ)さんも参加。
ティモさんからは非常にアグレッシブで柔軟な考えの提案の数々。アアルト理解の勉強になります。
段ボールでスタディの1/100模型を製作して、スケールや素材、加工方法の打ち合わせ。
まずは、スケールをどうするかです。
当初アアルト財団から提示されたのは1/50の木の模型。
下の写真のホワイトボードに張っているのが1/50の建物部分だけの図面。大きいです。
さすがに大きすぎて敷地は限定した範囲しか作りこめません。
この建物の計画は、敷地にあった既存樹木を伐らずにその合間を縫って建設したことも特徴の一つ。
さらに高低差が5mもある斜面地に計画されています。
アアルト建築の特徴である敷地と建物の関係性が大切な要素です。
そこで、私たちが提案したのが1/100スケールです。これでも1M角くらいになります。(下の写真)
 次に素材です。
通常木製の建築模型だと、シナ合板で作ることが多いのですが、ここはアカデミー。スギかヒノキのムク材で作りたい。ですが、カッターでは切ることができず、丸鋸も細かな作業に向かない。
そこで考えたのが、建物は杉の薄い無垢板をレーザー加工機でカットし、テクスチャをいれていきます。サンプルを製作すると、なかなかいい感じ。
木工専攻の秘密?兵器が役に立ちます。
合わせる大きな敷地も木で行きたいところですが、さすがにムク材の削り出しは難しすぎます。
そこでイケダコーポレーションさんのウッドファーバーのハードタイプで削り出そうと検討中。
ちょうど表面が芝生のような質感で表現できます。
また、建物の外部には各所にステンドグラスのようなディテールがあります。
そのディテールもレーザー加工機で、オリジナルのアアルトスケッチから起こしてみました。

この方向性でプレゼンしたところヤリさんからOKの返事。

ですが、いろいろ欲張って、無茶ぶりも。。。
柱のディテールは別途、原寸で作ると映えるよとか、屋根が取れるようにして内部にLEDを仕込んで内部も見せてはどうかとか・・・。
社会人経験のある学生は慣れたもので、即答は避け「検討します」と、大人の対応。
課題研究のまとめと重なっているこの時期、うまくバランスを取りながら進めてくれるでしょう。
これで方向性が固まりました。いよいよ本格的に製作にかかります。
ところで、写真の段ボールスタディ模型。アアルトの何の建物かわかりますか。
恥ずかしながら、私は今回初めて知りました。本当にアアルト関連本でもほとんど情報がありません。
答えは次回の報告の時に。
准教授 辻充孝

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