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2017年05月22日(月)

野生動物解体技術実習場(自力建設2017スタート)

今年の自力建設がスタートしました。テーマは、「野生動物解体技術実習場」です。

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何のこと?と思われる方もいらっしゃると思います。

近年、野生動物(特にニホンジカ、イノシシなど)の生息域が拡大し、森林被害が拡大する傾向にあります。

また、都市に住む人々にとっては、緑豊かな森林や農山村地域でリフレッシュするグリーン・ツーリズムが注目され、安全な森林散策や、地域独自の特産品(ジビエなど)を都市住民などに提供することが求められています。

そのため、森林被害の削減と、森林散策における安全性の観点からも、野生動物との適切な付き合いが重要になってきています。

その解決の一端として狩猟などの適切な獣害対策が注目を集めており、狩猟によって得られた貴重な資源でもある野生動物の肉を有効に活用することが求められ、森林文化アカデミーにおいても、森林獣害の授業の充実が計られています。

そこで17年目の今年の自力建設のテーマは、「野生動物解体技術実習場」の計画としました。

とはいっても、解体の流れや必要な設備、衛生管理など、わからないことだらけです。

まずは、アカデミー近くで4月に新規オープンした「かみのほ・ジビエ」解体場を見せていただきました。

 解体の流れや注意点などをインタビューしたり、天井からつるされた滑車や、解体場の仕上げ、動作寸法など、いろいろ計測するなど、解体の流れを一通りイメージしました。不足分の情報は、行政にもインタビューし、内容を詰めていく作業を行っています。

学生が各自提案を取りまとめて、学内コンペで発表します。

短い期間ですが、コンペにむけて、授業の合間の時間を上手に使って、まとめ上げていく作業が始まっています。

どんな提案が出てくるのか、私も楽しみです。

准教授 辻充孝