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2016年12月12日(月)

美濃和紙マニアックス 〜さあ、いよいよ収穫だ〜

11月26日、車のガラスに初霜が降りた日、美濃市内のコウゾ畑で「美濃和紙マニアックス講座」を行いました。美濃こうぞ生産組合穴洞支部に協力いただき、岐阜県森林研究所と森林文化アカデミーが実施している講座で、今年度は2回目です。

「美濃和紙」の主原料はコウゾです。コウゾという植物や楮生産の現場に関心をもってもらおうという思いで、講座を開催しています。ところが、工芸品材料の収穫プロジェクトである「エゴノキプロジェクト」と日程と講師がバッティング(植物材料ですから、収穫適期は重なるのです)!やむなく、私(森林研究所:渡邉)が仕切ることになりました。

コウゾや和紙に関する座学。講座名に名前負けしない「マニアックス」な内容であったというお褒めの言葉もいただきました。

 

コウゾの栽培では、夏場の脇芽かきも大変な作業ですが、冬場の収穫から加工作業も人手がかかります。高さ2.5メートルに成長したコウゾを1本1本丁寧に根元から刈り取ります。立ち上がったり座ったりを繰り返しながら作業はかなり体に堪えます。また、収穫後も蒸す、皮を剥ぐ、表皮を削る作業などの工程を経て、ようやく紙の原料になっていきます。

今年はこうぞ生産組合の栽培ボランティアの方たちと一緒に作業しました。「美濃和紙マニアックス」への参加がきっかけで、新しくボランティアに参加された方も加わるなど、サポーターの輪は拡がっています。しかし、美濃和紙を継承していくためには、もっと多くの人が支える仕組みが必要です。森林研究所としても、簡単に、確実に品質の高いコウゾを生産できる技術開発を通じて、継続してお手伝いしていきたいと思っています。

文:岐阜県森林研究所・渡邉仁志

 


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