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2020年08月24日(月)

第3回 市町村林務担当職員研修【区分1】を開催しました。

① 集積計画対象森林の抽出を行った事例紹介  13:00~16:00

  恵那市農林部林政課課長補佐   原田 宏明氏

  郡上市農林水産部林務課課長  河合 智氏

       高山市林政部林務課森林経営アドバイザー   柴田 誉氏

 

今回は、集積計画対象森林の抽出を行った県内3つの市について、担当の方よりリレー形式で事例紹介をしていただきました。

恵那市においては、集積計画対象森林の抽出を行うにあたり、行政、市域の林業事業体に所属する施業プランナー、地域森林監理士、県農林事務所で構成される恵那市森林整備検討委員会を設置し、そこで、意向調査対象森林の選定方針を固め、モデル地区を選定されたそうです。

選定基準としては、森林経営管理法の大前提である、手入れの行き届いていない森林をピックアップし、さらに、人工林や環境保全林などの6つの優先順位を設け、優先順位の高い条件に当てはまるところから意向調査を実施してく方針に決められました。このような方針に基づいて3つのモデル地区で意向調査を行った結果について共有いただきました。

 

続いて、郡上市の取り組みの紹介がされました。郡上市では、100年先の郡上の山の姿を設定し、そのために直近でやるべきことをまとめた「郡上山づくり構想」や、皆伐施業を行う際の施業地の条件、伐採時の条件などをまとめた「郡上市皆伐施業ガイドライン」などの独自の構想・ガイドラインが存在します。これらのルールを踏まえながら森林経営管理制度を検討されたこと。意向調査対象林の選定については、郡上市は昨今の自然災害の増加を踏まえ、災害防止の観点から対象地を絞り込んだことが紹介されました。

最後に高山市から取り組みの紹介をしていただきました。高山市は、森林経営管理制度の運用にあたり、森林経営アドバイザーを設置して取り組んでいます。地域の実情を考慮した運用のためのアクションプランや境界明確化などを実施するために、森林組合から林業専門員や岐阜県地域森林監理士を配置して業務にあたっています。

 

彼らの専門的支えのもと、調査箇所の選定や森林経理管理制度の運用手順などの方針の決定を進めています。

 

(2)パネルディスカッション 16:00~17:00

【パネラー】

  恵那市農林部林政課課長補佐 原田 宏明氏

  郡上市農林水産部林務課課長  河合 智氏

      高山市林政部林務課森林経営アドバイザー  柴田 誉氏

 

パネルディスカッションでは、事例紹介をしていただいた講師陣に、コーディネーターの方から質問をし、それに回答してもらう形式で進められました。コーディネーターからは、「意向調査の実施において、想定外の問い合わせが来なかったか」などの質問がありました。「自分の山がどこにあるのかわからない」などといった問い合わせが来たとのことでした。

会場からも、どのような困りごとが発生したか。などといった質問がありました。

締めくくりとして、事例紹介いただいた各市の方針をコーディネーターが表にまとめました。これにより三市の方針の違いが明らかになりました。