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2021年11月11日(木)

東濃ヒノキの産地、東白川で100年生のヒノキを伐る!

今日は東濃ヒノキで有名な東白川で製材と伐採の体験授業です。

 

講義してくれるのは、梅田製材所の梅田さんと株式会社立保 森林整備部長の安江さんです。お二人ともアカデミーの前身林業短期大学校の卒業生です。

 

同じ学校を卒業した先輩、後輩の間柄で、長きにわたり仕事の付き合いがあるのがいいですね。

 

梅田製材所さんでは、スギ、ヒノキを製材して、柱、土台などの構造材、間柱、野地板などを作っています。注文材にも応じています。

今は新規住宅で和室が少なくなったこともあり、枝打ち材から無節の柱をつくることは少なく、梅田製材所さんでも通常の材(枝打ち優良材ではない材)から板と柱を挽いているとのこと。

そもそも今の学生さんは、和室に触れる機会も少なく無節の柱を見たことがない人も多いということで、実物を見せてもらいました。

今はモルダーという仕上げを行う機械がありますが、昔は大工さんが鉋で仕上げを行っていました。大工さんにとっても、節がない柱は作業性がよく好まれたそうです。

 

梅田さんからは、みんなに向けて

 

「林業は1代ではできない。先代のおじいさんたちが木を植えてきたから今こうやって木を伐って製材して仕事ができる。このことを頭に留めて仕事をしよう。」とのお話をいただきました。

 

山を育ててきた先人に感謝の念を持ちながら仕事をするのが大事ですね。

 

午後は、梅田製材所さんの近くの山で伐採を行いました。100年生のヒノキ林分です。学生2名が代表して伐採しました。

 

まだアカデミーでも本格的に伐採の授業は始まっていないので、本人も見てる方もドキドキしながらの伐採です。

 

安江さんは林短を卒業して林業の仕事についてから20年近く経っているとのことで、架線集材をやっていた頃、組合から独立して仕事をするようになったこと、今はプロセッサ造材を取り入れていることなど、林業経験を教えてもらいました。

 

これからエンジニア科の学生は、林業や製材などそれぞれの道に進みますが、何事も初めは緊張するもの。初めての伐採は特に!そんな学生の緊張をほぐしながら安江さんは指導してくれました。

無事に伐採できてよかった!この木は梅田製材所さんに運ばれ新築住宅の部材になるそうです。指導して頂いた安江さんとこの100年生の立木に感謝です!

以上、この日は東濃ヒノキの産地で、製材から伐採を体験しました。これから1年生は本格的に伐採の授業に入っていきます。