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2016年09月16日(金)

人工林を測る クリエーター科『森林調査法1』

クリエーター科の1年生中心の実習科目『森林調査法1』の後半の二日間です。今回のお題は、人工林の調査。オーソドックスな針葉樹人工林の調査方法を学びます。

初日は何と雨天。とても野外で森林調査ができる天気ではないので、計画を変更しました。

最初に、調査の目的を確認します。もちろん、目的によって何を調べるか、どんな方法で測るかが変わります。次に、基本的な調査方法。調査区の取り方から、測定器具の使い方、調査に当たっての注意点などを座学で学びます。ここまでは、当初の予定どおり。

本当はその後、演習林で毎木調査の実習をするはずでしたが、今回は別の科目で別の学生が調査したスギ人工林のデータを使って、集計方法と解析方法を先にやることに。基本的に押さえるべきことを順を追って計算していきました。樹高曲線、本数密度、林分材積、相対幹距比、直径階分布など、森林の状態を数値で表します。

二日目。待ちに待った?調査実習です。演習林のヒノキ人工林に、2班に分かれて入ります。調査区をとり、面積を求めるためにポケットコンパスで測量しめます。みな、山の斜面に三脚を据えるのに苦労していました。

胸高直径は輪尺で、樹高はバーテックスで測定です。こちらはスムーズに進められました。

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15時までに調査を終えられましたので、教室に戻って、引き続き集計と解析。

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昨日やっているので、あっという間に集計は完了。2班の結果を比較します。すぐ近くに調査区をとったのですが、林分構造はずいぶんと違います。現物と数値とで、その違いが実感できたでしょうか。

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駆け足の二日間でしたが、人工林調査の基本は押さえることができました。

 

報告:横井秀一