スチール社によるチェーンソー講習（３日目）

　いよいよ株式会社スチールの木村講師によるチェーンソー講習も今日が最終日です。天気も数日前から雨予報でしたので屋内実習としました。

　午前中はスターターロープを取り外し巻き直す解説をしていただき、実技練習を行いました。

　山の現場で作業の途中にスターターロープが切れるとエンジンをかける術が絶たれてしまうので、焦った経験のある方もみえるかもしれません。

　特殊な六角ドライバーでカバーを外し、ロープを引き出し、ロープを解いて行くのですが、巻き取ろうとする力が働くので、手で回転を止めて、ロープを解いて行きます。ロープがダラリと下がったら傷が無いかのチェックを行って、リール状のものに巻き付けていきます。

　この時、ロープをリールに巻くのではなく、指でロープの根本を掴み固定し、リールを時計回りに４～５回転させるとリールが戻ろうとするので、その力でリールに巻き付ける方法を採ります。何度も練習して全員ができるようになりました。

　今回の整備でも部分的に摩耗しており、切れそうなロープが２台ほど見つかったので事前に修繕を行うことができました。

　午後からは燃料をエンジンに送るキャブレターの仕組みについて解説いただきました。

　ポンプダイヤフラムにもガソリン耐溶剤性の高いテフロン系は「少し高価がが長持ちする」、NBRゴム系は「安価だが比較的長く使えない」など外側からみただけではわからない製品の品質の違いについても解説していただきました。

　最後にはこれまで学んできた内容をDVDにまとめた動画を視聴し３日間の講習を終了しました。

　普段使用するテキストでは学べない知識や技術に触れることができ、怪我や無く実習をしていただきありがとうございました。

　お世話になった木村先生、株式会社スチールの皆様にお礼申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教員　池戸秀隆