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2022年07月20日(水)

すごいぞ!農林高校!最新の農林高校事情!

森林文化アカデミーでは、森林や林業について学ぶことが出来ますが、アカデミーに入学する前の高校生から森林や林業について学ぶ高校があります。それが農林高校です。

 

森林・林業に関する科目・コース設置している高校は全国で68校あるのですが(令和4年度現在)、岐阜県は全国で最も多く5校の高校があります。

それがアカデミーにも在校生・卒業生がいる以下の高校です。

岐阜農林高等学校

郡上高等学校

加茂農林高等学校

恵那農業高等学校

飛騨高山高等学校

 

先日、飛騨高山高校を訪問したのですが驚きの設備でした!

 

これが飛騨高山高校山田キャンパスの正面玄関です。高山、下呂、飛騨、郡上など各地から生徒が集まります。毎年、岐阜県内の農林高校と連携して、体験実習等行っています。

 

森林や林業について学ぶコースがある環境科学科で持っている装置がこちら!

ハーベスタのシミュレーターです。実際の重機のコックピットと同じ椅子、レバーになっていて、前方の3枚のディスプレイに実際にハーベスタに乗っているかのような映像が映し出されます。実際のハーベスタに乗る前に、効率的なレバー操作や安全操作が体験できるようになっています。

操作後には成績が映し出され、効率的な作業ができたかどうかスコアが表示されます。

 

ハーベスターの操作レバーには、ボタンが5つ以上ついていて、右手、左手の指全部を使って操作します。シミュレーターなしで、いきなり実機に乗ってもボタン操作を覚えるのに時間がかかってしまい、練習時間がもったいないですよね。また重機が横転するなど危険な操作を実機で体験するわけにもいきません。シミュレーターであれば、何回重機がこけて、コックピットの窓を割っても大丈夫です。

実際にドイツの林業学校では、実機に乗る前にシミュレーターでの操作が必須になっています。

 

こんなシミュレーターがあるだけでもすごいのですが、さらに最新の測量機械まで持っていました。OWLという3次元計測装置で、レーザーを照射して360°の3Dデータを取得することができます。

アカデミーでも同じものを持って測量しています

右側の先生が飛騨高山高校の穂波先生です。林業界にたくさんの人材を輩出しています。OWLで取得したデータを見せて頂きました。

チェンソーもたくさん揃っています。高校の演習林があり、そこで伐倒の実習を行っているそうです。

 

ハーベスターのシミュレーターに加えて3次元測量機器があるとは、とても充実した教育整備を持っている学校で驚きました!少子化の影響もあり、森林や林業の分野を志す学生は減っているようですが、なんといっても岐阜は森林が8割を占める森の国!アカデミーとともに森林や林業に興味を持つ人、支えてくれる人を増やしていけるといいなと思います!

 

杉本