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2020年06月25日(木)

高性能林業機械を運転する資格を取得しよう5(雨天実習編)

今日の天候は雨です。

梅雨時期なのでやむを得ませんが、野外実習では計画した授業ができないので、「雨バージョン」に切り替えて授業を行っています。

場所は、建物から大きくせり出した屋根の軒下がある「森の工房」が雨天実習場になります。

普段は、本来の伐木・造材作業や林業機械の運転操作等の技能習得を行っていますが、こんな日こそ集中できるので、以下の3点を復習します。

① 伐倒木の応力を見極める

現場で伐倒した原木を造材しようとしてチェーンソーのバーを挟まれる学生がいます。

これは、地形の変化で原木が「片持ち」や「橋渡し」の状態になり、内部に圧縮応力が発生しているのに意識せず切ろうとするからです。圧縮側をそのまま切り進むとバーが木口に挟まれて抜けなくなります。

このような原木を切断する場合は、最初に圧縮側を三分の一程度切込み、挟まれる前にバーを抜き、反対の引張応力側から切り合わせます。また、枝払いの場合にも、木が大きくなると枝が2~3mもあるので、2回に分け切ることや挟まれないように応力をイメージして切ることが大切です。

② チェーンソーの目立て

内部応力のある原木を「合わせ切り」しようとする場合、切れない刃で作業すると「原木が重さで裂けるスピード」が「切削スピード」を上回り、途中で裂けたり、材が縦に割れたりします。チェーンソーの刃を丸やすりを使って正しく目立てしておくことは、「丸太という商品」を作る場合に非常に大切な技能です。それなりの時間と集中力が必要ですが、雨の日にはピッタリの作業になります。

③ ワイヤスプライス

原木を集材したり、立木に滑車を掛けたりする場合に必要になるのがスリングワイヤと台付けワイヤになります。ワイヤが巻かれたドラムから、3m程の長さに切り出し、その両端に「アイ」と呼ばれる輪(彼の手前側)を編んで加工します。この技能もしばらくやらないと忘れてしまうので雨の日にやるようにしています。

彼は、10ミリの鋼芯ワイヤを割差しで編んでいます。なかなか力がいる作業です。

それにしても、今年はよく雨に降られている感があったので、岐阜地方気象台のデータで確認してみると、実習が始まった10日水曜日からの3日間と次週の17日水曜日からの3日間で雨に降られなかった日(パラついた日も合わせ)は2日だけ。何と6日中4日が雨降りで、降水日率にすると約70%という厳しい結果でした。

こんなことなら安全祈願の時に、晴天祈願もやっとけばよかったかなー。

次回はどうか降りませんように!

林業専攻教員 池戸秀隆


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