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2017年05月30日(火)

第1回「キャリアカフェ」開催しました。

クリエーター科1年を対象とした、キャリアカフェ第1回目が行われました。

キャリアカフェは、岐阜県内企業の活動内容や業界の課題を共有し、「アカデミー課題研究」テーマ設定のヒントを見つけること、就職の選択肢を広げることを目的として開催しています。

第1回目のキャリアカフェは恵那市串原地域で『NPO法人奥矢作森林塾』を立ち上げた大島さんをゲストにお招きしました。

森林にかかわるNPOが地域でどんな役割を果たしていて、どんな仕事を行っているのかを学びました。

 

 

奥矢作森林塾は、平成12年の恵南豪雨の災害をきっかけに、森林再生と水質保全、そして地域の暮らしをよくすることを目的に平成18年に設立されました。

奥矢作森林塾の活動は、森林整備、木の駅プロジェクト、奥矢作ダムの流木を活用した炭焼き以外に、地域の施設委託運営や、移住促進事業としての古民家リフォーム塾、就労就農視点など、多岐に渡って行っています。

以前、合併前の串原村では、役場職員が40名いましたが、現在の串原地域は4名に削減されました。市に頼っていては、地域の困りごとは解決しない。自分たちの地域の暮らしを自分たちでよくするために、奥矢作森林塾が中心となって活動しています。

 

 

そんな活動の一つに、古民家リフォーム塾があります。空き家対策、人口減少対策を奥矢作森林塾がおこなっている活動です。空き家を購入してもらい、その空き家のリフォームを地元の大工さんと協力し、塾形式でセルフリフォームをするという活動です。クチコミで広がり、広報をしなくても遠方から人が集まる人気の塾になりました。

その結果、串原地域の移住者の数は8年で24世帯65名。昨年からは小中学生が減少せず増加したそうです。

串原郷土館を古民家リフォーム塾で改装した「サトノエキカフェ」はおいしいランチが食べられるオシャレでくつろげる場所でした。串原郷土館のとき展示されていた古い道具を見ながら食事を楽しめます。このカフェを求めて遠方からお客さんが来るそうです。

串原地域で1つの仕事で生活していくのは難しいため、移住者の人の多くはいくつかの仕事をかけ持っている。夏は農業、冬は森林整備というような働きかたができるよう就農就労支援を行っているそうです。

 

移住者のうち13人は山づくりの会に所属していて、プロ2名と一緒に時間があるときに森林整備をおこなっているそうです。山づくりの会では作業効率より安全を重要視しています。無理なく、できる時にできることをするというのは、専業の林業事業体ではできない森林とのかかわり方だなと思いました。

大島さんのお話を聞いて、移住者の仕事として森林整備をおこなうことは、暮らしと森林がつながり、森林にかかわる人が増え、森林も健康になる。奥矢作森林塾の活動は、地域にとっても山にとってもいい循環であると感じました。

「地域の山を地域でつくる、地域にあった森林づくりをする」という目標を持ち、森林を中心とした新しいコミュニティづくりを進める串原の事例は、過疎化が進む農山村にも希望がもてるお話でした。小さな地域だからこそできるこれからの時代の森林とのかかわり方を具体的にイメージすることができました。 大島さんには、遠方よりお越しいただき、遅い時間までお話しいただき、本当にありがとうございました。

 

以上、報告は学生担当、クリエーター科2年鷲見菜月でした。

(校正・掲載 担当教員 原島)


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