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2016年12月21日(水)

環境教育の指導者育成カリキュラム④ 「環境教育プログラム指導実習」〜看護大編〜

環境教育の対象は子どもだけではありません。今日はアカデミー生が、大人(大学生)を対象(お客さん)に環境教育指導をする実習がありました。

今日のお客さんは、県立看護大学の学生さん30名。森林文化アカデミーに来て一日じゅう森で過ごしていきました。といっても看護大生もここに遊びに来た訳ではありません。実は、県立看護大学とアカデミーとの連携授業として行っている授業「森林文化体験セミナー」の一部なんです。

今回のテーマは「森林環境教育」。大学だったらまずは部屋の中で「森林環境教育とはなんぞや?」なんて難しい話をパワーポイントとかで聴くことになるんでしょうが、実践主義のアカデミーでは一日中体験型で、しかも森の中で学んでもらいます。そしてその体験授業のプログラムを提供してくれたのが、アカデミー生なんです。

アカデミー生も、こうしてナマの人間(知り合いではなく)を対象に指導することで、環境教育プログラム指導者としての技術を磨いていくのです。

つまり、看護大生とアカデミー生とが森の中で互いに学び合う日となりました。

まずは、カチコチの心をとかすために、焚き火を囲んでアイスブレークのプログラム体験。指導したのはアカデミー1年生のやっこちゃん(ニックネーム)。歌を歌いながら、そして時折隣の人にタッチしたりすることで少しずつ心がほぐれていきます。

お次は、定番のヘリウムスティック。グループ全員がフラフープに触れた状態で気持ちを合わせて、コミュニケーションをとりながら地面にフラフープを着地させるアクティビティです。実はコレ、見るのとやってみるのとでは大違い。大抵はフラフープがどんどん上に上がっちゃったり、あばれちゃったりして結構難しいんです。ここではアカデミー生のユッキーが指導を担当してくれました。

焚き火を囲んで今日の作戦会議。今日みんながこの森で「何をしたいか」を聞き出します。午前中はこちらで用意したプログラムを体験してもらいますが、午後はまるまる自分たちが「やりたい」を大切にした構成です。じつはこれも「学び」にとっては必要な構成なんです。

ちょっと休憩をおいてからいざ森へ。森のようちえんの子どもたちがいつも遊んでいる「四寸傘」のエリアまで、「イノシシコース」と子どもたちに呼ばれている獣道を通って登っていきます。普段平らなところで活動している看護大の学生さんたちにとってこれだけでもいい刺激になったようです。

四寸傘に着くと、ユッキーの指導でまずは「葉っぱじゃんけん」。これも環境教育アクティビティの定番となりつつあります。身近な落ち葉を使ってジャンケンする単純なゲームですが、これを楽しむプロセスで今まで気づかなかった葉っぱの違いや自然を見る視点が刺激されるんです。一枚の葉っぱをこんなにじっくり見たり感じたりすることってまずないですよね。そりゃいろいろ見えてくるわけです。

さらにいろんな視点で森の自然を見てみようということで、「メッセージスティック」というアクティビティがはじまります。指導してくれたのはスミスミ。新卒でアカデミーに入学した1年生です。看護大生たちは、腕を組みながらペアでしゃべらずに「指令カード」に書かれた様々な「あるもの!?」を探しに森の中をじっくりといろんな視点で見てまわります。お題はいろいろ。具体的な生きものだったり、色だったり、抽象的なものだったり、五感をつかうものだったり…。続けていくうちに、森の見る視点がどんどん増えていくアクティビティです。

 

一旦山を下りてお弁当を食べたのち、同じく新卒でアカデミーに入学した“まりも(あだ名です)”が火起こしアクティビティをおもむろに開始!「火起こししたい人〜」というと昼休憩していた看護大生が「やるやる〜!」といって結局5班に分かれて火起こしに挑戦です。みんな苦労をしながらも、最終的には火をつけることに成功!火のありがたみを痛感してもらえたのではないでしょうか。「こんなに一生懸命に何かをやったの久しぶり〜」とはとある看護大生。よかったよかった。

その後は、約束していた「やりたい!」をやりに再度山の中へ。

午前中と同じ道を通るのですが、今度は視点を変えて、歩き方も変えて行こうということで、ハイハイで森を歩いてもらいました。すると「あ、ドングリ!」「あ、ケモノ道!」などいろいろと見えてくるではありませんか。おそらく初めての体験だったと思いますが、朝歩いた同じ道がこんなにも違って見えるのには驚いたことでしょう。

その後、四寸傘周辺で、15分間ひとりで静かに森の中でじっとしてもらったり(ソロ)、約束していた鬼ごっこやポコペン、そしてマシュマロを焚き火であぶってチョコとクラッカーで挟んで食べる「スモア」体験などなど、森の中での楽しい一日は終わりました。

最後に焚き火の周りでのふりかえりでは看護大生からは、「子どものころは遊んでたのに。。」とか「久しぶりに森に入った」「視点が変わった」「楽しかった〜」「忘れてたけど、こうして森に入るって大事ですね」など沢山のコメントをもらいました。少しは森との距離が近づいたかな。。。

指導実習をしていたアカデミー生からの学生からは、「意外な反応に驚いた」とか「やっぱり場数が大切だな〜と思いました」「あそこをもう少しこうすればよかった〜」なんてコメントがありました。実際にやってみないと見えてこないものが少しずつ少しずつ見えてきたのではないでしょうか。そう、そこからが本当の「学び」のスタートです。

とまあ、随分と長文になってしまいましたが、こんなリアルな実習を何度も何度も繰り返しながら、本当の力を身につけて環境教育の現場に就職したい人は、是非森林文化アカデミーの門をたたいてください。こんな学校他には絶対ないはず、見に来たらきっと気に入る学校です。いつでも見学できますのでお気軽にお問い合わせくださいね。

なんちゃって先生 萩原・ナバ・裕作

 


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