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2016年08月24日(水)

森林環境教育の実践活動を見てきました。

短い夏休みが終わり、エンジニア科1年生の科目「森林環境教育概論」が始まりました。

この授業は、「森林環境教育」についての基礎知識を学びます。

初めに「森林環境教育」はいつ頃、だれが、何の目的で考え出され、どのようにして広められたものなのか?その時の社会背景を含めて説明がありました。

その中で、国民が森林に期待する働きの調査結果が紹介されました。国が昭和55年から、4年間隔で実施しているアンケート調査です。

それによると1位は災害防止、2位は地球温暖化防止、3位は水資源涵養・・・8位林産物生産、そして9位が木材生産という結果でした。

上位は時代を超えて期待値の高い項目ですが、木材生産は最初のアンケート調査では2位だったのに、時代と共に急落し、最下位に低迷しています。

この結果を見てどう感じたか、ひとりひとりが発表しました。

将来彼らが森林や林業、木材産業に関わる仕事に就く中で、必ず一般の人(主に都市住民)に自分の仕事を説明をする場面が生まれることでしょう。

その時に、一般社会(特に都市部)において、森林や林業、木材産業がどう見られているのか? 都市部の人たちに対して、自分の仕事は役に立っているのか?

そういう観点を身に付けることはとても大切です。さらに、森林環境教育の中で紹介されている様々なテキストやプログラムが、インタープリテーションの技術等が、説得力を高めたり、上手なコミュニケーションの助けとなることでしょう。

実際に県内で森林環境教育活動を熱心に行っている事例を高山市清見まで見に行きました。

 

 

 

「彦谷の里」という施設です。もともと地域に住んでいる方たちが、およそ50年前、広大な地域共有林の一部を将来とも地域の宝物として継承するために、生産森林組合を設立し、管理経営してきました。時代の変化に対応するため、キャンプ場、クラインガルテンを経営し、都市部の人々の受け入れ拠点となっています。

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炭焼きや野良仕事、キノコ原木栽培や野菜つくりなど、地域の方々と一緒に様々な体験が行われており、お客様扱いは最初だけで、リピーターの方たちは地域の仲間として一緒に働いてもらうとのことでした。その成果として、20戸ほどのもともとからの地域住民にたいし、ほぼ同数の移住者(二地域居住含む)がいるそうです。

限界集落の消滅危機が叫ばれる中、この地域ではずいぶん違う話を聞くことができました。 山村地域で森林を所有・管理する人たちと、その環境を求めて訪れる人達都の間で、森林環境教育の精神や目的が認識、共有され、その結果として森林環境が保たれてゆく姿を見せていただき、大いに納得できました。

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受け入れてくださいました、二本木生産森林組合の皆様にこころより感謝申し上げます。

報告者    原島

 

 


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