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2019年06月18日(火)

林業の災害リスクを考える

林業専攻2年生の「木材生産システムの応用」の授業です。
岐阜県森林研究所の臼田研究員、和多田研究員に林業を行う際の災害リスクについて
教えていただきました。

 

大雨や地震など日本は常に災害リスクを抱える国で、いたるところで、 地すべりの地形や断層地形を観察することができます。 林業を行う際に、皆伐を行ったり、路網を開設したりする際に、 どんなリスクが存在するのか理解しながら、林業を行うことが重要です。

 

伐採や路網開設時の判断を見誤ると、地すべり、崩壊、土石流を引き起こし最悪の場合、
人命にかかわる事態になる可能性もあります。

実際に作業道が引き金となり、災害が発生したケースもあります。

 

地形の危険度と林業の収益性の2軸で、林業の適地がどこか判断する方法を教えていただきました。

 

実際にどのような場所で崩壊が発生するのか、以下の3つ条件が重なる場合に崩壊が発生するとのこと。

1.土:崩壊しやすい土質
2.水:土を膨潤させ押し流すための水
3.傾斜:土塊の安定を失わせる急な傾斜

崩壊した個所を調べると、常にその3つの条件が重なっていることがわかります。

 

部屋で研修を行った後は、実際に演習林を歩きながら、崩壊のリスクが存在する場所の特徴を見ていきました。コケやツルから土の水分状況を判断する方法、根の進入角度から土層厚を推定する方法などレクチャを受けました。実際に現地で確認すると、いろいろな判断指標があり、コケやシダ、草本など植物たちが崩壊のリスクを知らせてくれます。

臼田研究員が強調されていたのは、現地を「観る」ということ。ただ見るだけではなく、しっかり観察することの重要性を教えてくれました。

災害リスクという観点から山の見方を教えてもらいました。これからも今日のポイントを気にしながら、山を歩くといいですね。

杉本和也


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