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2017年10月21日(土)

原木の流通ルートを辿る Cr科「木材利用・流通」

クリエーター科林業専攻「木材利用・流通」が始まりました。

木材は、私たちの日常生活の中で様々な用途に利用されています。しかし、原木の段階については、一般の方が目にする機会はそう多くないと思います。この科目では、その原木にスポットを当て、その流通ルートを辿りながら、木材流通・利用の仕組みや現状を学びます。

10月18日、授業2日目のこの日は現地に出向き広葉樹や人工林C・D材が集まるチップ工場、人工林の生産現場を見学させていただきました。

午前中は、下呂市金山町にある(株)金山チップセンターを訪問、河尻代表取締役社長直々のご案内でプラントの見学をさせていただきました。

(株)金山チップセンターは、前身の河尻林業の時代に、この地域で他に先駆けてチップ製造に取り組まれた会社です。現在、このプラントでは、広葉樹チップ、針葉樹チップ、木くずチップ、製材事業の他、様々な樹種の広葉樹を活した家具やグッズ等も製造されています。

  

河尻社長から、かつては、製紙用広葉樹チップの生産が大半を占めていたが、現在は外材チップが主流となったため、全体の5%ほどにとどまっており、針葉樹の製紙用や燃料チップの生産が主体となっていることなど、需給状況の変化や、広葉樹に新たな付加価値を見出す取組等についてお話を伺うことができました。

様々な広葉樹の価値を見直そうとされており、用材に使えそうな原木は選別し、製材に回される。

製材品は樹種別に仕分け、保管される。数枚単位の小口注文にも対応できるとのこと。

 

色合いの違う異樹種を組み合わせたコースター。樹種によって乾燥時の収縮率が違うため異樹種接着は難しく、製品化を前に様々な組み合わせの接着試験を行ったとのこと。午後からは、人工林生産の現場を訪問させていただきました。現場は、可茂森林組合が所管する七宗町奥田団地。この団地を担当する佐藤藤森林土木係長さんにご案内いただきました。

佐藤さんからは、木材生産の出発点となる、施業団地の集約化や所有境界明確化、搬出に必要な路網開設、木材搬出作業について、また、森林組合業務についても詳しく話を聞くことができました。

グラップルローダーのウインチを使い下方から木を引きずり出される。この後はプロセッサーにバトンタッチし、枝払い,玉切りが行われる。

続いて、路網開設現場に移動し、この路網の最先端にあたるバックホーによる地山掘削の現場を見せていただきました。

ここでは、重機オペレーターの尾崎さんがわざわざ手を休めて、説明をしてくれました。

 

重機の先は数十m先まで先行伐採が行われ、開豁地となっていました。

この後、路網開設時の支障木や、間伐施業で伐採された木材がこの道を使って運び出されていきます。

この日、学生たちは、言わば、原木流通の最源流部を確認することができたという訳です。

次回の授業では、未利用材木質バイオマス資源の流れを辿ります。

 

以上報告は、担当の伊佐治でした。