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2016年12月05日(月)

シンポジウム「ドイツに学ぶ!森林・林業におけるGISの活用法」 報告

12月2日、今回のロッテンブルグ大学教授陣アカデミー訪問最終日の行事として、森林GISを専門とするヴァーゲラー教授をゲストに迎え、シンポジウム「ドイツに学ぶ! 森林・林業におけるGISの活用法」が開催されました。

シンポジウムでは、ヴァーゲラー先生が、ロッテンブルグ大学のあるBW州における森林GISの技術概要や活用状況を紹介、また、岐阜県からは、林業事業体のGIS活用状況(可茂森林組合 河方さん)、岐阜県における森林GIS環境(岐阜県林政課 松下さん)、森林文化アカデミーにおけるGIS関連教育の状況(アカデミー 杉本先生)等が紹介がされました。

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通訳は、ロッテンブルク大学交流でおなじみの辻さん。ドイツの事情や専門用語にも詳しく、いつも的確な通訳をしていただけます。

通訳は、ロッテンブルク大学交流ではおなじみの辻さん。ドイツの事情や専門用語にも詳しく、的確な通訳をしていただけます。

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ヴァーゲラー教授によれば、BW州でも森林GIS環境が整備されており、仕組みや技術は岐阜県の状況と9割9分変わらない。あえて言えば、森林整備・木材生産のプランニングの場においてGISの活用がより進んでいるとのことでした。

そうした例として、ある地域でトウヒ林造成を計画した際、気候変動による将来の適地の推移をGISで見える化したところ、大幅な適地の減少が予測されたため、それに合わせ造成計画の修正が行われた事例を紹介いただきました。BW州では、森林の更新を考える場合、同様なシミュレーションを行い、更新の難易を把握し、計画に反映しているとのことで、GISのスキルは、フォレスターやプランナーにとって欠かせぬものとなっているようです。img_2837

緑のエリアがカラマツの適地、2050年には大幅な減少が推定されています。

GISによりトウヒ適地の推移を予想したもの。わずか40年の間にトウヒ適地(緑のエリア)が大幅に減少すると推定されています。

 

また、この日は、アカデミー滞在最終日ということもあり、今回来校された教授陣の担当分野(森林GIS、環境教育)や、その他分野(森林経営、獣害対策等)での交流の可能性等についても活発な意見交換が行われました。

今後、ロッテンブルグ大学、岐阜県立森林文化アカデミーの交流がさらに深まることを期待します。

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以上、報告は伊佐治でした。


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