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2016年05月28日(土)

それは人に対してだけでなく、物に対しても同じように・・・

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授業「展示会の企画と運営」がスタートしました。

この授業は「伝えること」について体験的に学ぶ場であります。

本年度はゴールを、翔楓祭(学園祭)での学内展示会としました。

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過去の学内展示会風景

今日はその1回目。

モノを通して、その持ち主の「人柄を伝える」という課題に8人が取り組みました。

「調査→研究→展示」というプロセスを学ぶことが狙いであります。

また、真のねらいは、他者を通して、「我に返る」こと・・・

 

先ずは「調査」。持ってきた3つのモノについて、持ち時間1人20分の聞き取りタイム。

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次に「研究」。選択した3つのモノを通して、その人柄を探し、癖のある会場で、約60分という限られた時間と限られた素材で、どのように表現するのか?知恵を総動員して挑みます。

空間をつくるための素材を集め・・・

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キャプションやタイトルをどう表現するか?

タイトル・キャプション・空間は一貫性が必要となります。

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そして「展示」。癖のある階段状の会場をどうポジティブに捉え展示空間に変容させるか?統合力が問われます。

キーワードは

「借景」

「関係性」

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後から会場入りすると互いの展示空間との関係性を考慮しなければなりません

最後にギャラリートークをしてもらい、本年度の学内展示会の重要な役割である企画会場構成の担当を投票により選出しました。選ばれた2人の展示を紹介します。

先ずは、会場構成担当として選ばれた台湾から来たピンちゃんの展示。マサオさんを伝えることに取り組みました。タイトルは「ライフ」。展示会場でいち早く収集した什器やブロックや枝・丸太を構成した上に、キャプションは紙を使わず、マサオさんが好きな樹種であるナラの葉っぱを使用したところが斬新でした。

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次に企画担当として選ばれたヤッコちゃんの展示。唯一、時間内に仕上げた時間コントロールは企画担当として需要な能力です。タイトルは「旅人」。モンド君を伝えることに取り組みました。3点の中で時計をメインにし、世界観を展示しました。天然乾燥の実験で使っているサンプル材を利用し、時間の概念を表現。会場の時計を借景として取り込み、「時間」と言うテーマでまとめた一貫性を評価したいと思います。

 

 

 

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聞き取りに約20分、制作時間約1時間の短期決戦でしたが、人を伝える、人に伝えてもらう・・・怖さと照れくささと喜びを実感してもらえたように思います。今後は、いよいよモノを伝える展示会に向けて授業を展開していきます。

学生の感想は以下の通り(原文のまま)

「何かを伝えることについて今いろんな授業で吸収している気がします。建築という仕事でしか伝える方法を見ていなかった自分にはとても新鮮で、今後の仕事につながる重要な手法を学んでいる気がしています。人とのつながり方や見方を表現することで強く記憶に定着させ形にすることでその先の新しい発見につなげていくことの面白さはとても重要でいろんなことに応用がきくと思います。モノづくりの面白い面であり難しい面だと思いました。考えすぎて頭が熱いです・・・・。」

 

「相手の大切にしている物から、その人の人柄を探るという聞き取り作業は、普通に相手と話すよりも深く知ることができると感じました。大切=精神世界や人生観が広がっているのだと思いました。逆に話をする方も、自分はこんな人だ。とズバリ言えない部分があるため、自分が分かっていない…というか認めていない自分の一面が知れることはおもしろかったです。
あの短時間でしっかり理解などできてはいませんが、相手をより深く理解しようと一生懸命になったことによって、魅せ方(見せ方ではなく、あえて魅せ方)に大きく影響するのだと感じました。どのように置けば、聞き取りした相手の魅力や人柄を表現できるのか…。
それは人に対してだけでなく、物に対しても同じように…という先生の言葉は、心に優しく入ってきました。」

授業担当:松井勅尚


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