被害について考える:獣害対策PG
森林の獣害について学ぶ本カリキュラムですが、連携先の岐阜森林管理署へご協力いただき、ニホンジカに対しての防護資材についての案内をしていただきました。座学で学び、名前と写真を見た事のあるモノでも、実際に目で見てみると印象が違うかもしれません。規模感や強度などを実際に感じる事で、施工する際の参考になる事でしょう。

単木保護資材の展示

囲い罠
また、防護だけでなく森林管理署の職員は自らも捕獲を担う場合もあるそうで、その際の罠の設置の工夫や錯誤捕獲についても学びました。森林内には様々な野生動物が生息しており、可能な限り狙った獲物を捕獲するのが力の見せどころではありますが、時には錯誤捕獲をしてしまう可能性もゼロではありません。そんな時に備えて準備しておくことも捕獲を行う者の責任です。

捕獲に使われるくくり罠や保定具の紹介
ご協力いただきました森林管理署の熊﨑様、江崎様ありがとうございました。
次に、ニホンジカの生息密度の高い地域の状況を知る為に、森林内のフィールド確認と地域の方々へのヒアリングを行いました。

角研ぎ・擦りで傷ついた樹皮
樹木の被害が著しく、用材ではなくチップ材になってしまう木材の大トロ部分。採食とシカの角研ぎによってその被害は尋常ではありません。このフィールドに隣接する集落ではどの様な事が起きているのか?自治会の方々へヒアリングを行いました。

地域の方に集まっていただき現状を教えて頂く
ここ10年でニホンジカの目撃する数は圧倒的に増え、森林だけでなく農作物も庭木も採食の被害にあっているとの事でした。地域で出来ることは色々やってきたが、バッファーゾーンの管理や捕獲を担うマンパワーが足りていない。柵を設置してもイノシシに下を掘られ農地に侵入されてしまう。その結果、今では柵で覆われた農地の所有者の1/5程度しか耕作を行っていないそうです。イノシシ・シカ・サル(非狩猟獣)に困っているので、とにかく何とかしてほしいとの切実な想いが伝えられました。被害を受けている当事者の言葉に学生達はどの様に感じ、どのようなスタンスで向き合うのか・・・。
報告:新津裕(YUTA)